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April 09, 2005

どんな想定で備蓄しますか?

首都圏にお住まいの方は、どんな想定で備蓄をされているのでしょうか?
たいていの「防災の心得」のたぐいには、「3日分の水と食料を備蓄しましょう!」と書かれています。
これを基準に備蓄されている方が殆どではないでしょうか? 私もそうでした・・・

平成9年に東京都が「直下地震の被害想定に関する調査報告書」を出しています。
東京の備蓄はこれを基準に検討されたと思われます。

この資料は、区部直下、多摩直下、神奈川県境、埼玉県境の4カ所を震源として、冬の平日午後6時を想定して検討された被害予想です。

これを見ると、住んでいる場所によっても被害や復旧に要する時間が大きく異なる事が判りました。
たとえば私の住んでいる葛飾区は、江戸川と荒川にはさまれた場所で、液状化の危険が23区内で最も高く、このためライフラインの復旧にも時間が掛かると予測されていました。

区部直下型のケースでは、地震発生後1日目の断水率が、都平均では26.8%なのに対して、足立区では68%、葛飾区62.1%,江東区62.1%と大きく、4日目で都平均が5.9%に対し、足立区32.9%,葛飾区20.7%,墨田区19.7%と復旧にも時間が掛かるようです。

このように住んでいる場所によって、被害と復旧状況はだいぶ違うようです。
自宅の場所に応じた計画が必要と思われます。 私の場合は、断水生活が長くなる事を想定して、水の備蓄を増やし、水の配給作業を楽にする事、トイレ・風呂に対する備えを強化すべきだと考えました。

また、電気は区部で応急復旧に7日で済むのに対して、ガスは57日掛かるようです。
ホットプレート等電気による調理器具を被害にあいにくい場所に置き、ガスの使えない生活に備える必要があると感じました。

一方、政府の中央防災会議が平成17年2月に出した被害予想では、平成9年の都の調査よりも多くのケースを想定して被害予想を出しています。

これによると、政府の最悪シナリオでは避難者数が1日後370万人、1ヵ月後270万人なのに対し、都の想定では1日後151万人、1ヵ月後90万人となっており、想定被害者数が2倍以上の差があります。
都の防災対策が、都の想定を基に作られ、実際は政府の最悪シナリオ程度だとすると、相当困難な避難生活を強いられる事になりそうです。

 ちなみに阪神淡路大震災での1ヵ月後の避難者数は約20万人だったそうです。 都だけで10倍の避難者になります。(首都圏全体では、1ヵ月後340万人)

 1ヶ月後でも都民の1/6が避難者という状況では、東京脱出も視野に入れて考えなければならないのかもしれませんね。

みなさんも、お住まいの場所の被害想定に合わせて防災準備を考え直されてはいかがでしょうか?


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