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September 08, 2005

サバイバルキットと防災

SASをはじめとする軍用サバイバルキットは、自然災害を想定した防災用品として使えるのでしょうか?・・・
「使えるが使いこなせない」「使うような状況は想定しにくい」というのが私の感想です。
 
 軍用サバイバルキットは、人のいないようなアウトドアで孤立しても、それを使い何日も歩いて、救助を求めるためのキットだと思います。

体力をはじめ、道具の使いこなし方、食料の調達の仕方、火の起こし方、ビバーグの仕方などサバイバル術のトレーニングを積まないと使いこなせないでしょう。 少なくともアウトドアの経験がないと難しいと思います。

もちろん、マッチで火を付け、ホイッスルで助けを呼び、コンパスで方角を知るなど、ごく単純な使い方はできます。

日本兵の生き残り、小野田さん、横井さんなど、ごく限られた道具で数十年もジャングルで暮らしたそうですが、この時代の人の中でも卓越したサバイバル力(精神力を含む)をお持ちだったのだと思います。
 現代の特に都市生活者と比べると、この時代の方は日々の生活の中で、基本的なサバイバル能力がついていたのではないかと思います。

必要な物は作られた物を買ってくる、できない(やりたくない)事はサービスを買うという現代生活は,サバイバル能力の低下になります。

なんでこんな話をしたかと言うと、カトリーナの被害状況の写真の中に、発泡スチロールを組み合わせて船を作り、適当な物を櫂にして漕いでいた女性の写真がありました。

 都市の中で災害にあっても、手に入る物で問題解決する力って大切なんだなと感じたからです。

この写真を見て、トム・ハンクスの映画「キャスト・アウェイ」を思い出しました。

災害に遭遇して一番必要な物は、冷静に状況判断して対応する能力と生きる事へのこだわりです。
普段の生活の中でも「これはこんな事に使えそう」という発見があると、いざという時に役立つと思います。

また、基本的な道具の使いこなしができる事も大切だと思います。 ピーラを使わないで、包丁で皮をむけるとか、ナイフやロープを使う事ができるとか、アルミホイルがあれば調理できる料理のレシピを知っているとか・・・

基本的な道具の使い方を知っていて、普段は便利な道具を使うのは良いと思いますが、まったく知らないと困るのではないでしょうか?

私の時代でも、すでにカッターの時代でした。肥後の守(ナイフ)の使い方を知る事はありませんでした。
今考えると、子供の頃肥後の守を使って、自分でなんでも作るみたいな体験をしたかったなと思います。

子供達には、ナイフやロープの使い方、アウトドア体験など、現代の道具に頼らない生活を、ぜひ経験して欲しいと思います。

大地震が来るのは、明日なのか数十年先か判りません。
 子供達のサバイバル力をつけるのも、大きな防災対策かもしれません。
防災用品など手元になくても生き残れる人になるのが一番ではないでしょうか?

将来的に自然災害は増える一方でしょう、サバイバル力があり、災害にあっても一からやり直せるタフさのほうが、お勉強ができる事よりも必要になるのかもしれません。

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