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November 05, 2005

防災に最も大切なもの・・・

「防災に最も大切なものは、想像力だと考える。」 京都大学防災研究所編の地震災害論の本は、こんな書き出しではじまります。

 私もまったくその通りだと思います。被害、避難行動、避難生活、復興への過程、これらの状況を具体的にイメージし、必要な備えをする事が、防災にとって一番大切な事ではないでしょうか?

 非常持出袋を買ってきて、備えは万全!なんて思っていても役に立ちません。

地震災害論
4381014391京都大学防災研究所 京大防災研究所=

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 今回は、この想像力を駆使して、具体的なイメージを作るためのトレーニングをご紹介します。
DIGと呼ばれる災害図上訓練です。
Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字を取って命名されました。

 会社や地域、自治会などの防災訓練はありきたりで、興味が持てないという方、自治会で防災訓練をやらなければいけないが、何をやれば良いか判らないという方、ぜひこの訓練をやってみてください。

 また、家族で楽しみながら話合う機会としてもとても良いと思います。

詳細のやり方は、静岡県地震防災センターのサイトに詳しく書かれていますので、こちらをご覧ください。

 簡単にご紹介すると、地図に自然条件、まちの構造、防災関連施設(避難所等)、被害想定などを記入しながら、震度6強、冬の夕方など具体的に想定した地震や自然災害(浸水等)について、どう行動するのかを議論しながら検討する訓練です。

 参加者がいろいろ意見を出し合う事によって、認識をあわせる事ができます。

 自分の家では、防災に積極的だが、近隣の理解が得られないといった方も、こういったツールを使うと必要性を理解していただけると思います。

 行政も自助・共助を勧めるのであれば、こういったツールの紹介や無料セミナーを開くなど、積極的に広めていただきたいものです。

 ちなみに、前提となる知識などは「防災・危機管理 e-カレッジ」などで紹介されておりますので、参考になさってください。

 また、このブログでも被害想定など、関連情報へのリンクをたくさん載せております。
右のカテゴリーから「行政の防災対策」「被害想定」などのカテゴリーを選んでいただくか、検索機能でキーワードを探してみてください。

 それから、地元の図書館の防災関連書籍もぜひチェックしてください。地域の地域危険度の資料や防災計画があるはずです、どこにどんな備蓄があるか把握したうえで、家庭なり地域の防災計画を立てるべきです。

 具体的に詰めていくと、現在の防災対策にもいろいろ欠点が見えてくるはずです。
こういった訓練を一度しておくと、普段近所を歩いていてもいろいろな発見があるはずです。

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コメント

おはようございます。

いつもお世話になりありがとうございます。
サイト違いで申し訳ありません。
DIGは
ミニ防災組織で実践済みです。
シュミレーションはかっての仕事上、よく使いましたのでその分頭でっかちになっているのかも知れません。

最近の葛藤は
遅々として進まない防災対策、上位下達方式に加え、討論議論のない集会、沈黙は金なりの損得勘定、個人保護法
この現状から察するに、最期は自分の問題として他の人は関係ない、
に結論付けられます。

様々な報告、文献を読むにつけ復興の力のある者から避難所生活を脱していきます。

現実問題、私の隣組はまとまりに欠け、我良かれ主義がまかり通る世相になろうとしています。
多数決の民主主義ルールで言えば悲観的方向に向かざるをえません。

これではいけない!
何とかしなければ、
会議の席上、堂々とそんなもの屁のツッカイにもならない、と否定され他の方も沈黙状態では、今私は何をしているのだろう?
となる訳です。

相互扶助に見切りをつけるべきなのか?
高齢化の波は防災の世界にも着実に陰を落としつつあります。
もがけばもがくほど出口が見つからない迷路に入ってしまったような気がしています。

個人個人の防災に関する温度差、優先順位に違いがあるのも事実です。
一番は自主防災組織の中に自発的に防災研究会が発足できればいいのでしょうが、マダマダ先の長い迷路は続きそうです。

毎日、違った角度でのブログを拝見させていただくのが楽しみになりました。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿者: ippo248 (Nov 5, 2005 9:09:37 AM)

気象庁がとうとう地震速報を出すようです。今日の朝日の夕刊に出ていました。ネットではまだのようですが。トラバしました。

投稿者: サバイバー (Nov 5, 2005 8:14:50 PM)

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