« 耐震偽装:あなたのマンションは? | トップページ | 津波と長周期地震動 »

December 10, 2005

液状化の影響

12/9のTBS地震特番途中から見ました。内容的にはそれ程目新しい内容はなかったものの、ちょっとショックな事もあったので書きます。

[番組概要] ※番組開始後30分以降

1)津波の恐怖:膝した程度の津波でも、速度が速いので、人は流されてしまう。見物は厳禁!!
  同時発生の地震による津波で、ハルマゲドン級(22m)巨大津波の可能性もある。

2)火災の危険:木造密集地では、3m離れていても輻射熱で隣家が燃え始める。火災旋風の可能性

3)液状化:定番の液状化実験。 液状化による側方流動により、街ごと移動する。
  新潟地震では、接していた校舎が2mも離れてしまった。
東京東部の川の護岸が弱く、最大2.9m沈下し4.3m移動し堤防が決壊する可能性がある。
 沿岸部コンビナートも側方流動危険。 東京湾沿岸には危険物のあるコンビナートも多く、首都圏全域に影響がでる可能性もある。

4)盛土は危険:新潟地震で盛土部分が崩れたが、山の手にも同様の場所がある。
昔川だった所も同様に危険。阪神大震災でも高架橋の落ちたのは、昔川だった場所。

5)直前地震速報:P波を検出し、通報するシステム紹介。 この短時間で何ができるか実験。
 この地震警報システムを利用し、警報時ガスや電気ストーブを止め、TVが入り、ドア開くなど自動で行う住宅も開発されている。 単に電気を止めるのではない事が興味深い。

6)3日間の備蓄では足りない。 学生による3日間備蓄用品だけで暮らす実験。
  一人一日3リットルの水では足らない。

7)高層マンション難民:高層マンションでは配給品運ぶのも大変!

8)生死を分ける三か条:地盤を知り、家の耐震補強、家具の固定。

 冒頭「ちょっとショックな事」と書きましたが、実は液状化のコーナーで紹介された、葛飾区中川の七曲(青戸、奥戸、立石)って、すぐ近所なんです。 そして家から離れたところにある駐車場は、川のすぐそばです。

 マンション倒壊の危険を想定して、車と駐車場に避難用品を置いてあるのですが、液状化によって土地が動き、堤防が決壊する可能性があるとなると、家と駐車場の装備が使えなくなる可能性が出てきました。
 防水の袋に入れる程度の対策しか取れそうにありません。

 この液状化による側方流動、数メートルも地盤が動くとすると、心配になった事があります。
それは、ライフラインは大丈夫かという事。 これは近隣の住民だけでなく、東京東部全域、都全体に影響する可能性があります。 

1)高圧線鉄塔: 環七 亀有~新小岩あたりまで、そばに高圧線の鉄塔があります。 これが液状化で地盤が数メートル移動すると倒壊の危険があるのではないでしょうか?  普通の架線でしたら敷設も容易でしょうが、高圧線鉄塔が倒れると、都内全域の電力供給に影響し、その復旧が大幅に遅れる可能性があります。

 過去の地震の教訓から、電気の復旧は3日程度と早いと言われていますが、基幹系統の高圧線鉄塔が倒壊すると、簡単な復旧は望めないでしょう。

2)水: 東京東部山手線の千葉側の水の供給は、金町水系と呼ばれ金町浄水場から供給されています。
 この金町浄水場は江戸川沿いにありますが、ここも液状化危険度の高い地域です。
  浄水施設の地盤が大きく移動すると、浄水設備が使えなくなるのではないでしょうか?

これも復旧に相当時間が掛かりそうです。

3)主要国道
  環七、国道6号など緊急道路となっており、千葉・茨城方面からの自衛隊をはじめとする救援部隊の入る重要な交通路となっていますが、県境の江戸川近辺はいずれも液状化危険度が高く、数メートルも移動するとまったく使えなくなる可能性があります。 こうなると都内への救援の手は期待できなくなります。
 
  また、海外などからの援助物資等の集積地はいずれも臨海部にあり、環状線を使って都内に供給する予定ですが、これも困難になります。

以上。液状化により、大幅に地面が移動してしまうと、防災計画の根底から崩れてしまう可能性が高い事を感じました。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36066/7555756

この記事へのトラックバック一覧です: 液状化の影響:

» 地震、津波、火山・・断層線の上に住む一員として [TIME ガイダンス-choibiki's BLOG-ホンモノで学ぶ、英語を学ぶきっかけ探しから]
Living on a Fault Line ・・・タイム記事へ   スマトラ島沖大地震。インド洋大地震とも言われますが、ちょうど一年前に、スンダ海溝を震源地として、マグニチュード9を越える地震が発生。わずか3分ほどの揺れだったと言われますが、海底プレートの位置が大きく変わるほどの激しさがあり、これが、周囲のアジア各国沿岸部を襲う津波を引き起こしました。観測史上最悪の被害になったこの大津波の死者は、もはや何万人規模ではすまず、20万人をはるかに越え、人類史に記されるほ... 続きを読む

受信: Dec 20, 2005 5:36:46 PM

コメント

コメントを書く