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April 03, 2006

地震の後には火事が来る! 都被害想定から

東京都の「首都直下地震における東京の被害想定」(最終報告)での、最悪シナリオは冬の夕方18時風速15mでM7.3の東京湾北部地震による被害です。

死者:6413人で、そのうち55%が火災によるもの。
負傷者:160,860人で、そのうち11%が火災によるもの。
建物被害(全壊):471,586棟で、そのうち73%が火災によるもの。

このように地震火災による被害がかなり大きいようです。
ちなみに、都の平均風速は3m/秒で、15m/秒は関東大震災での特殊な状況下と考えられるそうです。

この時の消失棟数345,063のうち、区部が317,882棟(92%)、多摩が27,181棟でほとんどが区部の被害。
焼失面積は107.96キロ平方メートルで、山手線の内側の1.8倍弱の広大な面積です。
区部は96.29キロ平方メートルで、山手線の内側の1.6倍。区部の15%強にあたります。

区別の焼失率ワースト10は・・・(焼失率=焼失面積/面積) ※焼失率は私が算出したもの。
1.荒川区・・・44.1%
2.葛飾区・・・37.6%
3.中野区・・・31.6%
4.江戸川区・28.8%
5.目黒区・・・28.6%
6.杉並区・・・24.0%
7.北区・・・・・21.4%
8.墨田区・・・17.5%
9.世田谷区・15.2%
10.大田区・・14.9%

この10区で、区部焼失面積の76.5%を占めます。
ちなみに、千代田区と中央区は焼失面積ゼロとなっています。

区の3~4割焼失してしまったら、指定避難所はあてにできないし、安全な避難所に避難民が殺到してしまい、大変な事になりそうです。
私は、第二位の葛飾区の住人ですが、火災を考えた避難場所を検討する必要があると感じました。

この、焼失棟数・面積の算出については手法編を見ると、東京消防庁の路線別焼け止まり効果測定を使って、延焼ユニットを求めて、そのユニット内での出火は延焼するとみなしているようです。

逆に考えると、延焼ユニットを超えて延焼する事はないという前提になっています。
昨年12/9のTBS地震特番では、延焼遮断帯があれば延焼を防ぐと言われているが、4車線以上の道路があっても可燃物である車両が道路上にあると、延焼の可能性が高いと実験を交えて放映していました。

条件設定である夕方18時という時間帯は、主要道路で渋滞する時間なので延焼遮断帯を超えて延焼が広がり、今回の都の予想を超える火災被害が出るのではないかと心配になります。

多くの番組で、関東大震災での火災旋風による被害が紹介され、関東大震災の復興記念館でその火災のすさまじさを見ているだけに心配です。

地震の後の火災被害、本当に恐ろしいですね。
こればかりは、個人でどんなに備えても防ぎようがありません。

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