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May 31, 2006

ジャワ島地震に学ぶ:自助・共助

ジャワ島地震発生から、もうすぐ4日を迎えようとしています。
被災地の支援も動きが遅いなと感じましたので、発生から現時点までのYahoo!のニュースを見直してみました。

もし、日本で首都直下地震が発生したら、海外にはどう伝わり、国際支援はどう行われるのだろう?という疑問からです。

ざっと見て、一番感じたのは、やはり3日間の備蓄は必要という事。
そして、国際的支援はけっこう時間が掛かる事です。

[最初の報道]
 Yahoo!のニュースで見ると、最初に報じられたのは5/27 14:25 共同通信のニュース
 現地時間7:54分(日本時間7:54)にM6.2と報じられました(後日M6.3に訂正)。
 米地質調査所(USGS)からの情報が最初のようです。

ほぼ同じタイミングで、AP通信、ロイターやジャカルタ日本大使館からの情報も寄せられています。
この時点で、スラカルタのショッピングモールの倒壊画像も報じられ、ジョグジャカルタ空港の閉鎖も伝えられています。

発災から約6時間後にネットで情報が流れた事になります。(日本語では)

ちなみに、日本の陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)5月28日11時40分頃には、現地の撮影を行っています。 写真はこちらで公開されています。
※後のNHKニュースでこの画像が紹介され、この画像から倒壊家屋が多い事が判ると報じています。
素人目に見ると、家屋倒壊の様子は高解像度画像を見ても判りません・・・ 色が違うと思う程度。

日本政府の関係者は、ほぼリアルタイムか、27日午前中には地震の発生を把握していたと思われます。

「だいち」は災害の状況把握にも役立つと紹介されていましたが、国際支援の初動に効果はあったのでしょうか? マスコミはそういったところも報道していただきたいです。

[被災状況]
 28日、29日の報道で刻々と死者数が増えていっています。
 バントゥルで7~8割の建物が倒壊しているのが報じられたのは、5/29 1:29のニュースでした。
 現地時間28日午後には、電気が復旧。
5/30朝のニュースで、インフラの復旧情報が報じられる。

[国際支援]
 現地時間5/29昼頃には、日本からの先遣隊7名が到着し、救援活動を開始。
同じく29日朝には、国連部隊とボランティアが被災地入りし、活動を開始。
30日になって国際支援の救援活動が本格化。 ジョグジャカルタ空港再開
また、米軍の重機を積んだ輸送機が被災地入り。
ジョグジャカルタ空港に、支援調整事務所が設置され、国際支援本格化。

  この頃、すでに遺体の腐敗が目立ちはじめています。

[現地支援]
  一部では、28日から食料・トイレ・飲料水の配給が始まっていますが、バントゥルでは29日になっても一切の支援がない事も報じられています。

いかがでしょう。 被災状況が把握され報じられるのが、2~3日後。国際支援が始まるのも3日程度はかかっているようです。

日本は地震対策が進んでいるからと思われるかもしれませんが、首都直下地震での被害想定では、都の想定(ワーストケース)で死者6413人(半分は火災)、負傷者16万人、倒壊家屋47万棟と想定されているのです。
倒壊による死者は少ないかもしれませんが、被災範囲の広さ、被災者の多さを考えると楽観できないと思います。

そして、都内でビル倒壊や火災などで、外部から都内に入るのはジャワ島以上に困難になる可能性もあるのではないでしょうか?

最初の3日間は、状況把握と救出が優先され、行政の支援も期待できませんから、やはり3日間以上の備蓄は必要なのですね。

カリフォルニアの地震で高速道路が倒壊するのを見て、「日本では考えられない!」と報じられ、阪神淡路では高速道路が倒壊しました。 今回もジャワ島で倒壊が多いのは建物構造や耐震基準の問題と報じられていますが、耐震基準を満たしている事が確認されている建物は、一部に過ぎないのです。

ジャワ島の惨事、他山の石として、私達も備えなければならないと、改めて感じました。

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