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May 23, 2006

春だから、帰宅訓練を

5/22 NHK「ご近所の底力」で、帰宅困難者問題を取り上げていました。

ポイントメモをご紹介します。(※は私の補足)

家まで10km以上なら、すぐには帰らない!」
[理由]
・シミュレーションによると、幹線道路では満員電車並みの帰宅困難者で溢れる!
・停電のため、夜は真暗になり、とても危険。
・途中で、火災や落橋などの可能性がある。

とりあえず、職場に残るための備えとして・・・
丸の内 三菱地所では、発災時は全員会社に残り、帰宅途中でも会社に戻り、業務継続に努めるのが原則。
社内には、全員分の防災服・安全靴・寝袋・毛布・トイレなどが用意されており、備蓄食料は全社員の20日分あるそうです。 (※さすが、丸の内の大家さんです・・・)

[家庭での備え]
東大)目黒教授の考案した、「目黒巻」を使う。
※目黒教授は、先日受けた防災士研修での講師をされ、とても参考になりました。

※目黒巻は、発災時状況を設定して(冬の平日、夕方18時など)、その1分後、3分後、10分後、半日、1日、3日と時間軸に沿って、それぞれが何をするか想定して、被災時のイメージトレーニングをするもの。

 家族全員で記入して、突き合わせる事によって、初日は子供だけで夜を明かさないといけない、連絡や集合場所をどうするかなど、具体的に検討し、問題の発見と共有をするためのツールです。

・家族の連絡には、171災害伝言ダイヤルを使う。

[帰宅するには]
帰宅の条件
1)日没までに帰宅できる
2)帰路の安全(ラジオ等で情報入手)
3)最低限の水・食料の確保

帰宅の装備
・靴は、スニーカではなく登山靴が良い。 底が固く安全(※私も同感!)
・手袋
・リック
・水・食料
・マスク(粉塵・火災によるスス対策) ※建物倒壊によるアスベストの懸念もありますね。
・地図(コピーするなどして、軽くする) 迂回路の検討などに使う。

帰宅困難者のノウハウ
・幹線道路(帰宅支援道路)を使う。 ⇒情報が得やすい、支援ステーションがある。危険が少ない
・靴は、つま先や甲の部分はゆるく、足首はきつめにヒモを結ぶ
・こまめに水分補給⇒水分不足は、足がつる原因になる。
・足があがらなくなったら、腰と同じ高さに足をあげ(地面と水平にする)てしばらく置くと、疲れが取れる。
・靴下で足が擦れて痛むようなら、紙のガムテープを足に巻きすべりを良くする。
・休憩の際は、靴を脱ぎ、インソールや靴下を干して乾燥させる。 ⇒湿っていると,マメの原因になる

訓練は必要! 普段できない事は、状況の悪い被災時にはできない!

番組メモ終了・・・

最近は、帰宅困難者はすぐ帰らずとどまるように言われるようになりました。
たしかに、ラッシュアワー並みの帰宅困難者がひしめく道路では、歩ける距離もしれていますし、余震や火事による被害も心配です。

やはり会社でしっかり計画をたて、必要な備えをしていただきたいものです。
会社に残って、業務継続に向け仕事をするかどうかは、いろいろ意見の分かれる事だと思います。
最低限、災害伝言ダイヤルで家族の安否が確認できれば、危険を冒してまで早く家に戻る必要はないでしょう。
事前に、家族で「取るべき行動」「連絡方法」を話し合い、問題が共有できていれば、あわてて行動する必要はないはずです(心情としては一刻も早く会いたいでしょうが)。

慌てて帰宅して、2次災害にあったり、情報が判らないまま行動して、途中で足止めされたり、大きく迂回せざるを得なくなって足を痛めたりするリスクがある事を考えて、様子を見て行動すべきではないでしょうか?

そして、やはり実際に歩いてみる事が大切です。
 体力の確認はもちろん、地図では判らない途中の危険箇所や歩きにくい道、坂などを事前に確認しておく必要があります。 
 歩いてみると、どんな装備が必要かなど判るはずです。

一度に歩くのが大変であれば、数回に分けて歩くだけでも効果はあると思います。

私は、全行程を通して歩いたのが1回、分割して歩いたのが数回で、合わせると全工程を3回程度は歩いていると思います。 

 過ごしやすいこの時期、歩くには最適ではないでしょうか? 散歩がてら帰宅演習してみませんか?

このブログのカテゴリー「帰宅難民」に、帰宅困難者対策関連の記事があります。
靴擦れ対策や帰宅支援道路などの情報もありますので、帰宅訓練の前にご覧いただくと参考になるかもしれません。

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コメント

こんばんは、はじめまして。
たまと申します。いつも興味深くブログをROMさせて貰ってました。目黒先生の名前を見て防災士研修の時を思いだしました。

このブログを読んで、防災に対する関心が芽生え救急救命講習・防災士・アマチュア無線の認定やら資格を慌しく取り、ブラシュアップの為、赤十字救護ボランティアにまで登録と暴挙をしてしました。

日本人は何でもすぐに飛びついてすぐ飽きるという移り気な性格の国民性なので長期的な視野で防災あるいは防犯といった分野に関心を持って国や地域で取り組む方が良いと思います。

これからも、タイムリーな記事をどしどしUPして下さい。お願いします。

できれば、今度のジャワ島の地震についても取り上げていただけると・・・厚かましくてすいません

投稿者: たま (May 28, 2006 11:20:14 PM)

たまさん、はじめまして。
いつも読んでいただきありがとうございます。

>このブログを読んで、防災に対する関心が芽生え

 何よりうれしい事です。ありがとうございます。
日本の防災について、まだまだ改善すべき点は多いと思いますが、一人でも多くの方が関心を持ち、行動に移す事こそ国全体の防災力の強化に繋がるのではないかと思っています。

それにしても、次々と資格を取得されて、すごいですね。 脱帽です!

ジャワ島地震、ひとりでも多くの方の命が助かる事を祈りたいです。

投稿者: isana (May 28, 2006 11:41:30 PM)

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