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June 03, 2006

都市機構のマンション:耐震強度58%

(独)都市再生機構の分譲マンションで、同機構が安全性を確認したとされているにも係わらず、住民側の耐震強度の検証では、基準の58%の強度しかない事が判った。(6/2 日経夕刊)。

 このマンションは東京都八王寺市の分譲マンションで、1989年(新耐震基準)のもの。
同機構は独自の検証で安全性を確認したとしているが、住民側が日本建築構造技術者協会に依頼し、耐震強度の検証をしたところ、最弱部分で基準の58%しかなかった。

同機構では、総物件数(分譲)11,601棟のうち、文書管理規定上構造計算書の保存の必要があるものが5,968棟、内1,879棟について存在が判らず問題となっている。

 つまり分譲全物件の内、構造計算書が存在するのは35%にすぎず、規定上保存の必要のある31%を紛失や廃棄している事になる。

構造計算書は、ずっと管理組合に渡されずっと保存されるものだと思っていましたが、保存されていないもの、行方の判らないものがこれ程あるとは、驚きでした。

もっとも構造計算偽造問題が話題になる前は、構造計算書という言葉さえ、多くの住民は気にしなかったし、その存在すら知らなかったのが現状でしょう。

 また、同機構が安全だと言っているにもかかわらず、実際検証してみると58%の強度しかないというは、驚きです。 機構でさえ、このような状態では、民間はもっとひどいのではと心配になります(良心的な民間業者はたくさんあると思いますが・・・)。

姉歯問題以上に、しっかりと原因追及と対策をしていただきたいものです。

 同機構のサイトに「 機構住宅における耐震安全性確保の取組みについて 」が公開されています。
 この中に「耐震安全性の確認について」というページがあり、「224棟については安全を確認した」とされています。

ジャワ島地震で、想像以上の大きな被害が出たのは、建物の耐震性の問題と言われています。
みなさんも、地震災害において建物の安全性の大切を改めて感じた事と思います。

 やはり住民が危機管理意識を持って、自ら安全を確認する事が必要なのではないでしょうか?
もちろん、個人の負担でできる事は知れています、行政なり専門機関の支援・協力が欠かせません。

日本は、地震対策では世界をリードする事が期待されていると思います。
世界に誇れる減災を実現し、世界に広めていただきたいですね。

日本建築構造技術者協会(JSCA)のサイトはこちら
構造計算書のレビューを受け付けているようです。

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