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July 16, 2006

金スペ"日本沈没"起こってはいけない!

7/14(金)TBS系 金スペ 緊急警告”日本沈没”起こってはいけない! が放送されました。
映画「日本沈没」の宣伝番組のひとつ。
要約メモをご紹介します。 ※⇒は私のコメント

地震発生時のさまざまな問題について、実験で検証するという構成でした。

1)地震直後の10秒間取るべき行動は?
 (1)机の下に隠れる。(2)家具を押さえる (3)火を消す (4)靴を履く (5)外に出る。
  
 よくある問題。正解は(3)靴を履き避難路を確保する。家具を押さえるでは、冷蔵庫はローラが付いており、動きやすい事を紹介していました。
 ⇒冷蔵庫の固定も大切です。 私は「ガムロック」がオススメです。

2)地盤を軟弱にする3つのキーワード
 (1)液状化 隅田川より東の地区に多い ⇒東京都液状化予想マップはこちらの7頁にあります
 (2)谷底低地 隅田川西側でも、谷底低地がたくさんある。
   谷底低地は、昔川や池などがあった場所で、水にまつわる地名が多い。
  
[軟弱地盤の見分け方] 電信柱が傾いている場所は、地盤が弱い可能性が高い。

 (3)古い下水道管 東京都には15000kmもの下水道管があり、老朽化して破損し、上の道路が陥没する可能性がある。 昨年は1000件の陥没事故があった。
耐用年数50年の下水道管だが、生活廃水に含まれる硫黄分が硫化水素となり、下水管の腐食を早めており、早いもので5年程度でボロボロになるケースがある。

 都では平成6年から交換を進めているが、少ない予算の影響で交換には50年掛かる見通し。

 [危険な下水道管の見分け方] 臭いが1週間~1ヶ月続くようなら老朽化している可能性が高い。

3)地震に強いマンションの形 長方形が一番安全 
  ⇒これもよく番組で取り上げられています。

4)都市での集中豪雨の危険 ヒートアイランド現象の影響で集中豪雨が増えている。
 家中の排水溝から下水が逆流する可能性がある。風呂場などの排水溝、トイレから逆流する。
 実験では100mmの降雨量に相当する水で、逆流した。 風呂の栓をしていても効果がなかった。

 ⇒排水溝はともかく、トイレは防ぎようがないですね。かなり怖い現象かもしれません。

マンホールの蓋が飛ぶ!
実験では、100mmの降雨相当で、下水道管の中の空気が押し出され、重さ40kgのマンホールの蓋が開いてしまう。 穴の開いたタイプのマンホールの蓋は安全。

 ⇒通勤路・通学路のマンホールの蓋、チェックしてみましょう。 冠水時は誤って転落する恐れがあります。
   普段チェックしておけば、冠水時に避けて通れますね。

5)ネズミ・セミによるケーブルの被害
 クマネズミによってケーブルがかじられたり、クマゼミが光ケーブルに産卵して破損する事故が起きている。

6)ビルの窓ガラス落下の危険
 地震で建物がゆがみ、窓ガラスが破損し落下する。 6階からガラスが落下すると、その半分は地面に刺さり、飛散範囲は10m以上に及ぶ。
 また地面に落ちて割れたガラスが跳ね返って、腰の位置まで飛び、ケガをするケースもある。
  ビルのそばにいたら、ビルの中やひさしの下に避難したほうが良い。
 
 ⇒以前、落下物はビルの高さと同じ範囲に飛散すると聞きました。 都内でビルの高さよりも離れた場所なんてないに等しいですね。 かばんなどで頭を保護しつつ、ビルの下に隠れるしかないですね。
ガラスの落下実験は、めずらしい。参考になりました。

福岡ビルでの窓ガラス飛散事故は、窓ガラスのシーリング処理の問題で、昭和53年の建設省告示以前の建物は飛散の可能性があります。
 関連過去記事はこちら

7)火災旋風 2~3mの風で火災旋風は発生する。 ビルがあるとビル風によって、より大きな火災旋風が発生する。 ビル風は平地の1.5~3倍の風が起きる。

⇒ビル風に着目した実験ははじめて見ました。木造住宅は少ないでしょうが、ビルの谷間の駐車場で火災が発生する可能性がありますね。爆発して火災旋風には至らないかもしれませんが。

[総括]
 ほぼ全ての案件で、実験が行われていました。はじめて見る実験も多く、参考になりました。

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受信: Jul 17, 2006 5:39:12 PM

コメント

isanaさん こんにちわ

*家中の排水溝から下水が逆流する
東京都の下水道は分流式なので、トイレなどの繋がっている下水道管は基本的には雨は入らない仕組みです。
不正に雨樋などをつなぐとか、汚水桝を開けて雨を流し込むなどをしなければ大丈夫なはず(?)です。

*マンホールの蓋が飛ぶ!
いわゆる「エアハンマー」現象ですね。
穴が開いてる蓋でも「浮上防止装置」が付いていなくて穴が小さければ、ぶっ飛びます。
逆に穴が開いていなくても浮上防止措置がしてあれば大丈夫です。
この現象は雨水排水のマンホールで起きます。

一口に下水と言っても「汚水」「雨水」があり、それぞれに特性があるので、ごっちゃにすると判らなくなりますよ。

投稿者: 二日酔いの猫 (Jul 16, 2006 3:43:55 PM)

二日酔いの猫さん、こんばんは。
情報ありがとうございます。

>東京都の下水道は分流式なので、トイレなどの繋がっている下水道管は基本的には雨は入らない仕組みです。

 番組では、東京都中野区野方での水害被害者へのインタビューを紹介していました。
古い住宅地のようですが、築年数などによって分流式になっていないなど、違いがあるのでしょうか?

>逆に穴が開いていなくても浮上防止措置がしてあれば大丈夫です。
なるほど調べてみると「浮上防止」のついたマンホールがあるようですね。
 1985年の事例で、都区部全域のマンホール(34万箇所)のうち2000箇所を浮上防止タイプに交換したとありました。
 http://www.sydrose.com/case100/shippai-data/309/

 参考になる情報ありがとうございます。
浮上防止タイプの見分け方はあるのでしょうか。

 どうやら、番組の取材が甘いという印象ですね。

投稿者: isana (Jul 16, 2006 10:25:51 PM)

isana様 こんにちわ

>古い住宅地のようですが、築年数などによって分流式になっていないなど・・・。

東京都は合流改善で、合流管を雨水に切り替え、汚水管を布設し直したと聞いていたのですが?
通常、合流・分流は区域で分かれているので、都に問い合わせれば、その区域は判るはずです。

>浮上防止タイプの見分け方はあるのでしょうか?

蓋の4カ所から数カ所に直径1-2センチの穴が開いている(つるはしで開けるため)、いかにも古めかしい蓋と穴は無いが蓋の2カ所に切り欠きがあり、袋穴になっているものは浮上防止ではないでしょう。
全く穴が無く、蓋の1カ所に開閉用の金具を差し込む場所があり、その穴も金属製の蓋(多分銀色)が付いているものは、浮上防止タイプだと思って差し支えないでしょう。

前のコメントでも書きましたが、マンホールの蓋がぶっ飛ぶ「エアハンマー」現象は、
1.汚水管より雨水管の方が起きる確率が高い
2.その現象の起きやすい場所は地形で判断できる(周りが高く一方が開けている場所、急坂の真下など)

蓋にちゃんと「汚水」「雨水」と書いてあるはずです。

月末は大阪で開催される下水道展に行く予定です。
ちなみに昨年は東京、その前は横浜で開催されました。

投稿者: 二日酔いの猫 (Jul 17, 2006 1:49:32 PM)

マンホール蓋の資料です。
http://www.jgma.gr.jp/anzentai/index.htm
この中の「耐圧ふた」は私も初めて見ました。

投稿者: 二日酔いの猫 (Jul 17, 2006 10:41:49 PM)

二日酔いの猫さん、追加コメントありがとうございます。

>東京都は合流改善で、合流管を雨水に切り替え、汚水管を布設し直したと聞いていたのですが?

都下水道局の下水道台帳で調べてみました。
ざっと見たところ、2割程度が分流式のようです。


http://www.gesuijoho.metro.tokyo.jp/semiswebsystem/index.html

蓋の見分け方ありがとうございます。
天気の良い日にチェックしてみます。

一般の人には、ずっと知られないところで、業界の方々の努力があるんですね。

投稿者: isana (Jul 17, 2006 11:08:54 PM)

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