本レビュー:無防備な日本人
地震などの自然災害、感染症、BSE、テロ、凶悪犯罪、核の脅威など、最近は危機にまつわる話題に事欠かない時代になっています。
マスコミで話題になるたびに心配になり、対策用品を求めにお店に走る、そして世間で話題にならなくなると忘れてしまい、賞味期限切れの非常食の交換もしない。
これが多くの日本人の実情でしょう。
次々と形を変えてやってくる多くの危機に対して、場当たり的な対応ばかりではせっかくの備えがムダになる可能性も高くなります。
多くの対策は過去の経験に基づき行われていますが、新たな災害が起きる度に「過去に類をみない災害」とか「想像を超える被害」と言った言葉が使われます。
表面的な対策だけでなく、もっと基本となる考え方を知った上で,様々な情報を知り判断する事が合理的な危機管理には大切です。
今回ご紹介する「無防備な日本人」は、正常化バイアス(正常化の偏見)など災害心理学を紹介した本「人はなぜ逃げ遅れるのか」の著者が、危機との向き合い方について書いた本です。
いかに日本人の危機管理意識が低さから始まり、感染症への対応など様々な例を交えながら、どのように考え、どう行動するかを紹介しています。
同じような内容の地震対策本を数冊読むより、こういった基本的な考え方を知る本は貴重です。
示唆に富んだ内容ですので、オススメします。
| 無防備な日本人 | |
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私なりに、 危機との向き合い方を、夜道を車で走る時にたとえると、
・夜中に飛び出しの多いような道は避けて通る。 → 危険の予知と回避
・近くしか照らせないヘッドライトでは、直前にならないと危険を察知できない
→危険の予知、察知能力、情報収集力
・ヘッドライトで危険を察知しても、ブレーキを踏まなければ危険は避けられない。
→適切な判断と、タイミングの良い、適切な対処
運転をする時は、危険な場所は避け(危機回避),注意しながら運転するが(災害への備え)、避けられない事故が起こった場合に備えてシートベルトをし(減災対策)、自動車保険を掛ける(損害保険)。
危機管理の考え方は、車の運転と同じです。
予見できる危機に対して備えた上で、周囲の変化に注意しながら運用し、もしもに備えて保険も掛ける事が大切ではないでしょうか?
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