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November 28, 2006

映画「ありがとう」

阪神淡路大震災の被災者の実話を元に作られたという映画「ありがとう」を見てきました。
 前半の被災シーンはみごとでした。 「日本沈没」のほうがお金掛けているのでしょうが、リアリティは「ありがとう」のほうが上でしょう。

 一瞬、「防災の備えなど役に立つのだろうか?」と考えてしまいました。
生きている人を助けられず炎に包まれるのを、なすすべもなく見ている事しかできない辛さ(だけでは言葉が足りない・・)。

 非常持出袋など二の次、被災の瞬間生き延びる事の大切さを教えられます。
そして共助、まちづくりの大切さを改めて感じました。

 後半、主人公がプロゴルファーになるべく努力し、合格するのは奇跡と思われる試験に臨むのですが。
天候やプレッシャーの中ペースを崩す受験者の中、主人公が一打一打を大切に、周りに惑わされず取り組む姿が、被災して全てを失い復興に向けてコツコツと前向きに生きていく姿を象徴しているようです。

 アメリカ映画では扱われないヒーロー像が、そこにあるように思えます。
そして、生き延びて前向きに生きれば、誰もがなれるヒーロー像かもしれません。

 最後に辛口のツッコミを・・
 元々貧乏で、全て燃えて仕事もしまったのに、被災後数年で神戸の街中に、30~40年ローンであんなりっぱな家を建てられるものなのでしょうか・・・

 

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蚊の遺伝子組み換えでマラリア撲滅

遺伝子組み換えを行った蚊を繁殖させて、マラリアを媒介する蚊を駆逐し、マラリアを撲滅する。
そんな試みがブラジルで行われている。(11/27日経朝刊) 

 マラリアは毎年3億~5億の感染者と百万人の死亡者を出す伝染病で、人類にとって撲滅したい病気のひとつ。

今後地球温暖化の影響により日本もマラリアの脅威にさらされるという話もある。

 たしかに人類にとっては念願のマラリア対策かもしれない。

 しかし、遺伝子組み換えを行った生物を自然に放すというのはどうなのでしょう?
私はとても恐ろしい気がします。

 映画「ジェラシックパーク」の続編だったでしょうか? 恐竜に必要なアミノ酸を人間が与えなければ死んでしまうように作ったはずなのに、いつの間にか自然から得る術を持つようになっていた。 繁殖できないようにしたはずなのに、繁殖できるように進化していて人間のコントロールが及ばない存在になってしまった。
 といった話があったと思います。

 人がこれは絶対と考えた事が自然の中では浅はかな行為のように思えます。

 ぜひ、他の方法でマラリアの脅威に対する対策を考えていただきたい。

  

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November 26, 2006

家具転倒実験動画集

さまざまな家具固定方法での家具転倒実験の動画集サイトを見つけたのでご紹介します。
名古屋大学福和研究室の行った実験映像です。 紹介サイトはこちら

棚・TV・冷蔵庫・洗濯機+乾燥機・吊り戸棚・ピアノ・作りつけ収納・ライブラリ収納など、さまざまな家具を震度6強、震度7で揺らした実験の映像です。

同じ耐震金具でも、取り付け方法によって強度がまったく違う事が判る点が興味深い。
また、ガムロックを使った実験映像もありますが、震度6強で壁紙が剥がれるなどが原因で転倒しています。
ちなみに、突っ張り棒タイプなど市販の耐震金具も、震度6強で転倒しているケースが幾つもあります。

 一方、ガムロックのサイトでは、(財)建材試験センターの実験で、震度7までの試験をしており、転倒も家具のズレも発生していない。(動画も公開されています)

家具転倒防止器具の性能は、正しい取付け方をする事が前提になっているのはもちろんだが、実験によって3割(名古屋大の実験では、震度6強の揺れは、震度7の揺れの75%の強さと紹介されている)も違ってくるのは困ります。

最近、自治体やNPO/NGOで高齢者の自宅に、家具転倒防止金具を取り付けるサービスなども行っているが、もし想定よりも低い震度で家具が転倒した事により、被害が発生した場合はどうするのだろうか?
もしも死者が発生するようなケースがあると、器具が悪い・施工方法が悪いなど訴訟にまで発展するケースも出てくるのではないでしょうか?

商売で施工するにしろ、ボランティアで施工するにしろ、実際地震が起きてみないと、どうなるか判らないというのが実情のはず、念書を取るなどして免責を得ておくべきなのでしょうか?

また、安易に念書を交わす事によって、悪徳業者による手抜き施工がまかり通るのも困ります。
そして一番困るのは、利用者が警戒して何もしない(家具転倒防止策を取らない)ままになってしまう事です。

家具の転倒防止を進めるためには、行政なり転倒防止器具の業界自身で施工ガイドラインを作るなど、信頼を築く努力が必要だと思います。


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November 23, 2006

感染症に無防備な日本人

感染症の話題を幾つかご紹介します。 世界的に見れば感染症に対して安全な日本ですが、それゆえに感染症に対する意識が低く、無防備な日本人なのかもしれません。

 これからインフルエンザの季節ですし、鳥インフルエンザの恐怖も去った訳ではありません。
感染症について正しい知識を持ち、特に海外では注意しましょう。

1)36年ぶり、狂犬病発病
 36年ぶりに狂犬病の発病が確認され亡くなった。 1週間たたないうちに2例目が見つかり重症となっている。
 いずれも60代でフィリピンで犬に噛まれて感染したようだ。

  「犬に噛まれたら病院に行く」のが常識だと思っていました。 子供の頃、そう教育されたかどうか覚えていませんが・・・
  60代の方なら、狂犬病はご存知でしょうし、現地では狂犬病の危険は常識だったそうです。 
  日本と同じ感覚で、狂犬病などめったにないという感覚だったのではないでしょうか?

狂犬病は、狂犬病ウィルスによるもので、犬だけでなく猫など哺乳類全般から移る可能性があるそうです。
 発病した場合、死亡率はほぼ100%ですが、事前もしくは直後にワクチンを打てば発病を防げる病気です。
現在でも、世界の死者は5万5千人。

2)おたふく風邪大流行
 今年は「おたふく風邪(流行性耳下腺炎)」が5年ぶりに大流行しているとか。
 国立感染症研究所が調査中のデータでは、回答率37.3%の時点で2069人が入院している。
 
  一般に子供の病気と思われがちだが、大人が掛かると重症化する事が多く、髄膜炎・膵炎・精巣炎・卵巣炎など合併症が起きる事が多く、激痛を伴い入院するケースも多いらしい。

この病気は一度かかると抗体ができ二回目はかからないと言われるが、心配な方は医療機関で抗体の有無を血液検査で確認できるそうだ。
  ワクチン接種で防げるが、原因であるムンプウィルスそのものは退治できないらしい。

3)感染症法改正、衆議院を通過
 今回の感染症法の改正案は、バイオテロや事故による感染症の発生・蔓延を防止するための管理体制の強化や、結核予防法の廃止、感染症類型の見直しが焦点。

 感染症類型では、新たに南米出血熱(一類)や結核(二類)が追加されSARS,コレラ、腸チフス、パラチチフス、細菌性赤痢などがそれぞれワンランク下に変更された。

 私は結核には思い出がある。 もう20年以上前だが、隣に席のあった同僚が結核になった。
 上司が青い顔をして飛んできて「○○君は、当分来れないから」と言われ、そこらじゅうで消毒が始まり、私自身も検査を受けさせられた。
  当時、撲滅された病気だと思っていて、とても驚いた事を覚えている。

 昨年だったか、ひそかに結核が流行っているといった報道があったような気がする。

感染症について、比較的安全であるが故に無防備になっている日本人。
インフルエンザが流行るこの時期に、感染症について学び、基本的な手洗い・うがい・マスクなど予防策を実践したい。 そして子供にも伝えなければならない。

 また、手軽に海外旅行が楽しめる時代ですが、世界の感染症事情を知らない。
楽しい計画の前に無粋かもしれないが、「海外渡航者のための感染症情報」のサイトがあるので、事前にチェックする事も大切だ。 ぜひブックマークしておきたいサイトである。

 何度もご紹介しているが、感染症の知識を判りやすく網羅しているのがこの本です。

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November 22, 2006

GoogleEarthで地震情報

GoogleEarthを使ったUSGSのネットワークリンクは良い。
GoogleEarthの実用例としては結構有名だが、最近機能追加されたらしい。

過去1週間の世界の地震情報がGoogleEarthで見られる。5分置きに更新されるようだ。
写真をクリックして拡大映像をご覧いただくと判ると思うが、画面左側にリストが表示されマグニチュード別に分類されカッコ内に該当地震が幾つあるか表示される。 
 写真ではM8.3Kuril Islands(択捉島沖)を選択したところで、選択すると発生日時・緯度・経度・深さが情報ウィンドウで表示される。
また、プレート境界も表示され、その移動速度まで書かれている。
Ge_usgs_2

択捉島沖だけ拡大すると、この1週間でM4~6クラスが頻繁に起きている事が判る。
Ge_usgs_depth

今のGoogleEarthには、タイムスケール機能があるので、時間軸をずらすと地震発生の全体の動向が見れるような機能や、津波伝播の様子などの機能がつくとおもしろいだろう。

なおこのKMLは、地震のスケール別と発生深度別の2種類が提供されている。
KMLの入手はこちらから

日本でもデジタル台風など、自然災害の情報をGoogleEarthやGoogleMapsで提供する試みが進んでいる。
今後、このような使い方はますます増えるでしょう。
 できれば、自然災害発生時の衛星写真もすぐに提供し、一般人でもGoogleEarthに重ねて簡単に見れるようにして欲しい。

今後の活用の展開を楽しみにしている。

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November 21, 2006

千島列島津波の教訓

11/15夜に発生した千島列島(択捉島沖地震)M7.9の地震による遠地津波は、さまざまな教訓を与えてくれた。
さいわい大きな被害が出なかったから良かったが、遠地津波の恐ろしさは教訓として大切だと思う。

1)避難勧告が出ても1割程度しか避難しなかった地域があった。
2)注意報解除後に最大津波が観測された。
3)気象庁のHPの記載に誤りがあった。

1)避難勧告が出ても1割程度しか避難しなかった地域があった。
 スマトラ沖地震での記憶がまだあるはずなのに、この程度しか避難しなかったのは驚きです。
 予測された津波の大きさが小さかった事や避難勧告が出ているのに、波打ち際で中継をするマスコミが居るなど、緊迫感がなかったのが原因でしょうか?

今後、津波被害に対する啓蒙、住民に対しての伝え方、報道の仕方の問題など、いろいろ課題がありそうです。

2)注意報解除後に最大津波が観測された。
地震発生から7時間以上経過してから、最大波が観測された。
東北大学の分析では、津波が沖合いに戻らず、沿岸を伝わる境界波とハワイ近くの海山群から反射した津波が太平洋沿岸に押し寄せ、これが重なる事で最大波となったと見ている。 (十勝毎日新聞

 ここでひとつ疑問、ハワイ近くで反射した波が太平洋岸に押し寄せた? 
GoogleEarthで距離を測ってみると、震源とハワイの距離は約5000km、十勝まで戻るとすると約1万1千キロもある。発生から7時間で戻るとすると、時速1571km!! そんなに早いはずはない・・
 津波の速さは、海の深さにより変わり、太平洋の平均の深さは4000m。1960年チリ沖地震の津波の速さは時速720kmと言われている。

まあ、それは置いておくとして、地形や波の反射などにより津波は影響を受けるのは確か。
遠地津波の場合、即時にこれらを考慮して予報を出すのは困難でしょう。

 津波の予測が低いからといって、場所や条件の組み合わせによっては、予測を超えた被害が出る可能性があり、第一波よりも第二波、第三波のほうが大きくなる可能性がある事は肝に銘じておくべきでしょう。

3)気象庁のHPの記載に誤りがあった。
16日午前0時半から約30分間、まだ津波注意報が出ていたにもかかわらず、すべてが解除されたと気象庁のホームページに掲載されたようだ。 (asahi.com)

これを受けて一部のTVで、解除のテロップが流れたそうだが、あってはならない事。

 信頼できる情報源であっても、ミスによって誤った情報が提供される可能性がある事も覚えておくべきでしょう。

津波の話題も、竜巻被害の話題によって忘れられようとしていますが、関連機関はこの教訓をしっかり検証して活かして欲しいです。

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November 20, 2006

温暖化対策でき、災害時にも安心な車

2005年危機管理産業展で、エスティマハイブリッドで災害時家電製品を動かす紹介をしていたのですが、新型エスティマ(いつ販売開始か知りませんが)では、これが実現しているようです。 エスティマの紹介はこちら

[過去記事] 地球にやさしく災害時に役に立つ車

車内でAC100V 1500Wの電源供給ができるそうです。
昨年のデモでは、冷蔵庫・洗濯機・IH調理器・コピー機・プリンタ等接続していたようです。

 小型発電機2台分の容量がありますから、被災時に倒壊の危険のある家からIHコンロなど家電製品を持ち出して生活するなどできそうです。

シートアレンジもフルフラットになるので、エコノミークラス症候群(って今は言わないらしい)の危険も少なく、避難するには最適かもしれません。

ハイブリッド車は、走行時の燃費が良いのはもちろんですが、アイドリング時も燃費が良いのでしょうか?
アイドリング時も燃費が良いのであれば、災害時は燃料不足になる可能性が高いですから、より安心ですね。

 最近は公用車もハイブリッド車が増えていると聞きましたが、災害時に避難所や救護所に配備すれば、即電源社となりますね。 もちろん地球温暖化対策としても重要です。 
 積極的に採用を進めて欲しいです。

ボランティアが使う車としても良いのではないでしょうか。

町内に1台以上、こういった車があると、ずいぶん心強いと思います。
他社もガンバッテください。

>11/20 追記
 偶然ですが、トヨタがハイブリッド車を災害時に活用する展示会をするそうです。
被災後3日間を生き抜くためのヒント」 12/7~1/21の間、お台場MEGA WEB(メガウェブ)にて。入場無料

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November 19, 2006

エレコム新耐震グッズ発表

エレコムが、高粘着性ゲルを使った新耐震グッズ「耐震ガムロック」を発表した。リリース文はこちら
とても良く伸びる高粘着性ゲルを使っている事が特徴。

 通常のゲルタイプは押したり、横にずれたりする力に対しては強いが、剥がそうという力に対しては粘着性に依存していて、限界を超えると剥がれまったく効果がなくなってしまう。
 これに対し高粘着ゲルは、剥がそうという力にとても強く(数センチ伸びても元に戻る)、揺れを吸収し元の状態に復元する力が強い。

そしてレイアウト変更などで、家具や機器を移動しても、洗えば繰り返し使える。

耐震対策には、この二つはとても大切な事です。
よく耐震グッズの地震発生装置による試験の映像で、突っ張り棒タイプの耐震器具が揺れが続く事によってはずれてしまう映像があります。 この対策として、家具の固定なら突っ張り棒と家具の下に敷くタイプとの併用が良いと言われる所以です。

 このブログでも何回かオススメの耐震グッズとして「ガムロック」を紹介しましたが、今回エレコムが発表した製品は同じ高粘着素材を使っていると思われます。
 リリース文にはそのような記述はありませんが、名称が同じ、素材の色が同じ、性能が同じなので、そのように推測します。

「ガムロック」は私も使っていますが、粘着ゲル系では私のイチオシの耐震グッズです。取り付けも簡単だし、その粘り強さには驚きました。
家具を持ち上げる必要も工具も使わず壁も傷つけないので、高齢者や賃貸にお住まいの方にオススメです

今回、エレコムが発表した製品は、以下のシリーズ
1)デスクトップパソコンなどを固定する、L字型タイプ。対応荷重20kg

2)液晶モニター用 対応荷重 40kg


3)パソコンラック用(タンス当も可) 対応荷重 150kg

4)ローカルサーバーラック用 対応荷重 300kg ※これなら仏壇などにも良いかも・・


価格は3千円~6千円程度のようだ。

私はパソコン用耐震グッズは買った事がなく(家具用のお買い得パックの転用と自作)、値段の割りに効果は期待できないと思う事が多かったのですが、今回のこの商品は買って試してみたいと思います。

<これは家具用です>

[過去関連記事]
家具転倒防止ニュータイプ発見
和室の家具転倒防止
本棚などの防災対策
パソコンデータの防災対策

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November 16, 2006

メガホンライト

ひさしぶりに、目新しい防災グッズを発見しました。
「メガホンライト」です。アウトドアグッズや防災用品なども多数販売しているハイマウントの商品。
ライトやラジオなどが一体化した複合商品ってたくさんありますが、メガホン機能がついた物は初めてです。
ライト,FMラジオ,警報ブザー,メガホン機能が一体になった商品。
写真をご覧いただければ判るように、ライト部分の周りがラッパ状になっており、ここがメガホンになります。
直径が84mm,長さ22cm,本体重量205gで、単三電池4本で動作します。
最大音圧110db、最大出力2W。 防水機能はなし。

被災時にヘリコプターが飛び交う騒音の中で、助けを呼んだり声を掛けて助け合う場合など、声での伝達は結構大切。
 メガホンはあると良いとは思っていました。
 しかし、メガホンって単体でちゃんとした物を買うと2万円くらいしますし、何より嵩張るのが難点です。

ちょっと大きな懐中電灯サイズでメガホンがあると役にたちそうです。
自主防災組織の方など、個人装備として持っていると便利かもしれません。

 ちょっとした小集団でアウトドアで活動する時なんかも良いかもしれませんね。

私の感想としては、迷彩色をやめ、防水性能や各機能の信頼性と性能を向上させれば、防災組織用の装備として大量採用されても良いと思います。

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長岡市が救援物資不要を宣言

新潟中越地震で被災した新潟県長岡市は、一般からの救援物資を受け付けない方針を決め、「市地域防災計画」にこれを明記し、12月にも改訂する。

新潟中越地震では、地震発生から3週間で4万7千件10トントラック450台分もの救援物資が届いたが、職員が徹夜で仕訳作業に当たったが処理しきれなかった。
 
 古着などが送られる事も多く、1年程民間倉庫に眠ったままでその保管料の悩みもあった。
読売オンライン

 阪神淡路大震災でも発生した問題です。
 それぞれの善意も膨大な量となれば、大変な作業となり被災地の負担になります。
 
  善意から贈られているものですが、まるで都会で一人暮らしをしている子供に、食料やら好物を詰め込んで送る感覚ではないでしょうか? 
「これもあると喜んで貰えるかもしれない」といろいろ詰め込んでしまうのでしょう。

贈る側は被災地の負担を考えて贈る必要があります。
1)基本的には物は贈らない。物資の支援は企業にまかせよう!
 物資の支援は関連企業や団体と協定が結ばれています。
 企業からの支援だけで足りるはずです。

2)古着を贈るのはもってのほかです。
 今や海外で貧困に苦しむ人々ですら、古着の支援など喜ばれません。

3)やはり義捐金の形で贈ろう。
 
行政側も支援物資の扱いについて真剣に考える必要があります。
阪神淡路大震災の後10年たっても、その教訓が活かされていないのですから。

1)郵便局の被災地への無料配送は、個人宛だけにすべき。
2)バックヤードとなるべき物流拠点を被災地外に設定し、そこで配送単位に仕訳・配送管理を行う。
3)軍隊の物流ノウハウを取り入れる。
 昔読んだ事があるのですが、米軍では必要用品が細かく体系化されコード化されており、無線でコードを伝えると前線の小隊に即座に届くそうです。
被災地は戦争での前線と同じ、そのノウハウは積極的に平和利用に取り入れるべきです。

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千島列島M8.1で津波警報発令

11/15 20:37千島列島付近の深さ30kmで、M8.1(USGSによると8.3)の地震が発生し、北海道から太平洋沿岸に津波警報・注意報が発令されました。
 
 発生場所はこちら(GoogleMaps:海底が描かれているので、プレート境界付近である事がよく判ります)

ちなみに、当ブログのタイトルの背景に使っているロシア ボコフ博士の予想ではM4~5程度の予測でした。
この地域は地震が多く、ボコル博士の予測でも毎週のように、予測マークがついている地域です。

今回の地震では、北海道から小笠原諸島に至る地域で、津波警報や注意報が発令されました。
さいわい、今のところ人的被害のニュースは出ていません。

この機会に、津波警報・注意報についておさらいしておきましょう。
1)大津波警報: 高いところで3メートル程度以上の津波が予測される場合。
2)津波警報:   高いところで1~2m程度の津波が予測される場合。
3)津波注意報: 高いところで0.5m程度の津波が予測される場合。

このように、警報・注意報の違いは、現象の程度の差であって、避難に対する強制力などの差はない。
多くの方は、「50cm程度なんて膝程度の高さだから、心配する必要はない。海水浴に行けば、もっと大きな波が来ても平気だった!」と思われるかもしれません。

しかし、膝丈程度の津波でも人は転倒してしまいます。普通の波の数倍のパワーがあるので、甘く見てはいけません。

 これは、通常の波はその力は一瞬なのに対し、津波の場合は水の壁が押し寄せ、そのパワーが続くからです。
いい表現を思いつきませんが、本棚から本が落ちる事にたとえると、普通の波は1冊落ちるだけ。津波は、本がなだれのように次々に落ちてくるようなものです。 
 一冊だったら受け止められるけど、大量の本が雪崩のように落ちてきたら受け切れません。

そして、波そのものよりも、津波で流された漂流物がさまざまな物を破壊します。
これが一番恐ろしく、津波被害での死因の多くは漂流物にぶつかった事によるもので、外傷がひどいそうです。
 砂浜に置いてあるボートが、すごい勢いで自分に向かってくる様を想像してみてください。

また、波は地形によって、その高さや力が変わる事も知っておく必要があります。 場所によっては数倍の高さになる可能性があります。

今回は被害がなくて良かったですが、次はどうなるか判りません。
津波を甘く見ずに、確実に避難する事が大切です。

行政は、今回の津波に伴う避難状況について、しっかり分析し、ぜひ公開していただきたいです。
高齢者など要援護者の避難はうまくいったのか、避難を呼びかけは各戸にちゃんと伝わったのか、職員の招集など計画された行動がちゃんと取れたのかなど、分析すればいろいろな課題が見えてくるはずです。
 

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November 15, 2006

903i写真へ位置情報を記録できるのは

DoCoMo903iシリーズにはGPS機能が追加されているが、私の興味は携帯で撮影した写真にGPSで取得した位置情報が付加できる機能。
巷では、音楽ケータイとかワンセグとかが最大の関心事なのだろうが、私は写真に位置情報が付加できる事がいろいろな可能性を感じる。

この写真に位置情報を記録する機能。ほとんど知られておらず、店員さんに聞いても、NTTに電話しても判らなかった。 結局,お店でマニュアルを見せて貰って回答を得た。

GPS搭載FOMAで10月に発売されたのがSHとP、そして昨日11/14に発売がN,F,D、残りはSOである。
この5機種の中で、撮影した写真にGPSで取得した位置情報が付加できるのは、SHとNの2機種だけだった。

で、この機能なにが便利なのか・・・
デジタル地図に写真を登録すると、撮影した場所に写真を貼り付ける事ができる。
旅行で撮影した写真や道端で気になる場所を撮影して、あとから見ると「ここどこだっけ?」って事がなくなる。
当然、撮影日時も判るから、後日旅行の記録を見た時に、どんなルートを通ってどこで写真を写したかすぐ判る。

防災的な活用としては、被災時に被災状況を写真に撮ってメールで送るなり、サーバに登録すると、いつ・どこでどんな状況だったのかが判る。
新潟中越地震でも地図情報システム(GIS)が活躍したように、被災者が被災現場の写真を地域コミュニティなどに登録すれば、多くの被害状況を短時間に収集する事ができる。

被災時、行政の方々は被害状況の把握にかなり手を取られ、その結果支援の要請や支援の適正配分に誤りが発生する恐れがある。
 
 市民の手で被災状況の収集ができれば、迅速な対策や情報収集の人員を救助に廻すなど、その効果は大きいと思います。

仕事でも客先や調査に行った場所を撮影しておけば、顧客管理やレポートなどにも役立ちそうです。

さて、使い方ですが、プライベートに使うならデジタル地図に写真をドラッグ&ドロップするだけ、写真を地図に放り込んであげれば自動的に撮影場所に写真が張り付きます。
私は、昭文社のスーパーマップル デジタルV7とゼンリンZ Professional V5で確認している。
※ゼンリンZmap Professional V5は測地系がTokyoなので補正が必要。

Super Mapple Digital Ver.7 DL関東地図データ


また、Google EarthやGoogle Mapsにも写真を貼り付ける事ができる。 

携帯ではなく、デジカメでこの機能を利用したい場合はどうすれば良いかというと、GPSの軌跡データと写真の撮影日時を付き合せて、合致した位置情報を写真のExif情報の中のGPSデータ欄に埋め込めば良い。

現状、デジカメでGPS搭載の機種はないが、SONYはオプション製品としてGPSと写真と位置情報を付き合わせるためのソフトを提供している。 この製品は人気で、発売以来数ヶ月経つが品薄状態が続いている。

ウィルコムW-Zero3[es]とGPSでも同様の事ができる。

 たしか、PSPで使える地図やGPSが出たようだ。

PSP GPSレシーバー (12/7 発売予定)


GoogleMapsの登場で、地図システムはぐっと身近な存在になった。GPSも手頃なものが出てきている。
最近は、ニュースサイトでもクリックするだけで、事件のあった場所を地図で表示できるサービスも出ている。
生活の中で、地図情報を活用できる場面は、これからどんどん増えるでしょう。

まだあまり知られていない機能なので、このブログでは少し場違いですが、ご紹介しました。


[過去関連記事]
DoCoMo新903iは6機種GPS搭載
GoogleEarthで防災マップ GoogleEarthやGoogleMapsで写真を表示する例
防災にも使える3D地図ソフト「カシミール3D」で写真を貼り付ける例
千代田区 総合防災案内板デジカメ画像に位置情報を付加したサンプル写真があります。
地図案内付き災害情報・安否確認サービス

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November 13, 2006

竜巻とレーダー

連日の竜巻関連報道の中で、竜巻の規模も大きく発生件数も多いアメリカでは、ドップラーレーダーによる観測網が充実していると紹介されていました。

 古くは、「オズの魔法使い」から「ツイスター」まで、アメリカでは物語に登場する事も多く、地震以上に身近な災害なのかもしれません。

アメリカでは、ドップラーレーダーが各地に配備され、さらにトルネードハンターが300人もいて、目視による確認と合わせて警報を出しているそうです。
日本ではドップラーレーダが少なく、しかも規模が小さいために、予測する事は困難とか。

 気象庁の管轄する気象レーダーは、全国に20箇所。 うち、千葉県柏にあるレーダーがドップラーレーダ(H18年春から運用開始)。
平成18年度予算では、3箇所をドップラーレーダに更新する予定。

 また、空港気象用として、主要8空港にはドップラーレーダは配備済みのようだ。
(気象庁 「気象業務はいま」pdf形式)

 もっとも日本のドップラーレーダの導入の目的は、最近多発する局地的集中豪雨を観測するのが目的であり、竜巻の予測は予定されていない。

防災科学研究所では、マルチパラーメータ(MP)レーダの研究を進めている。

通常レーダーとドップラーレーダー、MPレーダーの違いは、
[分解能]
 通常レーダーは、分解能2.5km, ドップラーレーダ/MPレーダーは分解能500m

→竜巻は局所的な気象現象であり、分解能が高くないと観測できない。 
  日本では最大でF2クラスであり、佐呂間町の被害もわずか幅200m程度であり、ドップラーレーダーであっても予測は困難でしょう。

[観測できる事]
 通常レーダーは、雨量のみ。 ドップラーレーダーは、雨量+動径風(風の動きと速さ),MPレーダはさらに雨滴の形や個数まで測定できる。

→MPレーダーは、水平/垂直方向の測定ができるので、雨滴は大きくなると扁平する性質がある事から、雨滴の大きさを観測する事ができる。 
動径風の観測ができないと、竜巻の風の動きを観測できない。

話が拡散してしまいましたが、少し整理すると。
・竜巻は局所的な気象現象であり、日本のような規模の小さな竜巻はレーダーによる予測は困難。
・日本でもドップラーレーダへの切替は今年から始まっているが、その目的は局所的集中豪雨を観測するためのもの。

 日本では局所的な集中豪雨による水害被害のほうが直面する課題であり、この対策が急務。
今後、MPレーダーのような高性能レーダーを配備し、局所的集中豪雨の被害を防ぐとともに、このレーダーのデータを活用して、竜巻予想の研究を進めるのが現実的ではないでしょうか。

[過去関連記事]
過去最大被害の竜巻が発生 北海道佐呂間町

日本でも竜巻は起きている 宮崎県延岡
実用化を期待したいMPレーダシステム

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November 12, 2006

竜巻と保険

竜巻被害は損害保険で補償されるのでしょうか?

北海道の竜巻災害、連日マスコミでの取り扱いの大きさに驚いています。
延岡での被害ではそれ程ではなかったと記憶していますが、やはり観測史上最大の被害という事で注目されているのでしょうか?

竜巻は、日本中どこでも、一年中、突然発生する可能性のある自然災害であると聞いて、驚かれた方も多いと思います。

 では、その被害については保険で補償されるのでしょうか?
(社)日本損害保険協会は、11/10付けで「竜巻による被害を受けられた皆さまへ」というニュースリリースを発表しており、この中に記載されています。

これによると、住宅火災保険、住宅総合保険、特約火災保険、自動車車両保険、傷害保険の中で、「風災、ひょう災、雪災」について補償されるものがあるようです。

日本中どこでも発生する可能性のある災害ですから、ご自身の加入されている保険を一度確認される事をオススメ致します。

 なお、北海道佐呂間町のように災害救助法が適用された場合は、火災保険、自動車保険、傷害保険などの各種損害保険について、保険料の支払いを猶予するするケースがあるそうです、もしもの時のために覚えておきましょう。

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世界水没地図

海水面の上昇により、どこが水没してしまうかシュミュレーションできるサイトがある。
日経新聞の連載 山根一眞氏の連載「デジタルスパイス」で紹介されていました。

 Google MapsとNASAのデータを重ね合わせた、マッシュアップの好例だと思います。

GoogleMapsで地域を表示し、水深?(海面上昇の高さ)を選択すると、水没地域が水色で表示されます。

5mの首都圏の場合は、こちら
最大値の14mの首都圏の場合は、こちら

やはり東京東部は水没です。 日本全体で見ると、平野部の多くで被害が出ます。
おそらく人口密度のマップと重ね合わせると、いかに影響が大きいか判ると思います。

もっとも、すでにゼロメートル地帯ですから防潮堤で守れる事ですが、世界中には水没する島も多い。
日本でも,沖ノ鳥島が水没すると経済水域が減り、経済的な影響も大きい、すでに危機的な状況です。

地球温暖化の影響による2100年までの海面上昇は0.9mとなっているが、シベリアの永久凍土が溶ける事によりメタンが放出されて加速されるなど、プラス要素も多く、さらに深刻な状況になる可能性も高い。

 手軽にこういったシミュレーションを見る事ができる時代です。
学校での地球温暖化教育などに積極的に利用して欲しいものです。


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November 11, 2006

地震デリバティブ付きローン登場

中小企業の約9割が「地震は経営上の重大なリスク」と認識しているにも係わらず、5割は財政面で具体的な危機管理対策を取っていないという。

 そんななか、地震デリバティブ付き中小企業向け新型ローンを、りそな銀行、野村證券、損保ジャパンの3社が年内にも始める。(11/10日経朝刊) 現状、各社のサイトに該当ニュースは掲載されていない。

数%高い金利だが、返済中にマグニチュード7以上の地震があると、震源地から一定範囲の企業は融資残高の半額を災害補償金としてすぐに受取れる。

また中小企業庁が定めるガイドラインに沿って防災計画を作れば、金利を割り引く仕組みも導入する予定。
りそな銀行が大阪府を対象に取り扱いをはじめ、各地に広げる予定。

 デリバティブなので実害の有無は関係なく、すぐに支払われる点が地震保険との違い。
企業の再建に使っても、社員の生活復興支援に使っても良い訳で、早期に業務の原状回復ができ、ローンを払える状態に復帰できる。

損保ジャパンは、天候デリバティブや地震デリバティブをすでに商品化している。
デリバティブの良い点は先ほど紹介した、トリガーイベント(どこでどの程度の地震が発生する)という条件さえ満たせば損害の有無に係わらず支払われる点。
 悪い点はトリガーイベントの基準に満たなければ、損害があっても支払われない事。

 たとえば東京では、北緯35度20分~36度5分 東経139度75分~140度15分の範囲にM7.1で震源の深さが60kmより浅いという条件(トリガーイベント)になっており、契約企業の場所で震度が幾つであっても支払われるが、東海大地震による長周期地震動の影響で建物が倒壊しても支払われない。

最近は天候デリバティブが人気と聞いているが、今後地震デリバティブも注目されるのでしょうか?

先日は、日本震災パートナーズの新型地震保険をご紹介しましたが、地震保険だけでなく、さまざまな形で地震リスクを担保しておく必要があるのでしょう。

企業の社会的責任や自然災害など、企業の存続を左右するリスクが多い世の中です。
企業の危機管理能力が問われる時代になったと言えるでしょう。

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November 10, 2006

防災啓蒙の難しさ

防災で最も大切な事。それは具体的なイメージを持ち、備える事です。

11/7中央防災会議の「災害被害を軽減する国民運動の推進に関する専門調査会」(第11回)が開催され、その議事録概要が公開された。

議事録によると、防災に関する教科書や副読本など、災害をイメージする能力を高めるコンテンツの充実について話合われたようだ。

 議事録を読んだ印象は、防災啓蒙に関してはまだまだ暗中模索の段階であるという事。
子供から老人まで全ての層に具体的なイメージを持って貰う必要があるが、それぞれの人が具体的なイメージを持てるコンテンツはない。

 多様なコンテンツを用意し、試行錯誤を重ねる必要がありそうです。
私は4つのアプローチが必要だと思います。

1)子供に対する防災教育 
 地震予測地図を見ると、今の小中学生は生きている間に、大地震を経験する可能性が極めて高い。
 小中学生が体験型学習を通じて、危機管理能力を高める事ができれば、10年後には被災時に中心となって動ける層が育成できる。

そして、宿題などの形で家に持ち帰り家族で話合う機会を作れば、親の層への啓蒙に繋がります。
 また、受験では小論文の題材に「防災」をテーマにするなど、受験生も押さえておかなければならない状況を作る。(どこかのサイトで、「環境問題」が出題される傾向にあると聞きました。)

  阪神淡路大震災当時小中学生だった子供が、今どのような防災意識を持っているかとても興味があります。
 トラウマになってしまった子、防災意識が高まって積極的に活動している子、さまざまだと思いますが、彼らが当時何を感じ、今どのような考えを持っているか紹介する事は、意識改革に役立つと思います。

2)会社での防災啓蒙とBCP
 会社でのBCP策定とそれに伴う防災教育や防災訓練(アルバイト・パートを含めて)を通しての大人に対する啓蒙。
 BCP策定の際に、家族の安否確認や家庭での防災対策までカバーし、訓練を通して意識と知識の向上し、家庭に持ち帰る。

3)高齢者
 戦争を経験した世代は、最悪の状況を生き抜いてきた人々ですから、精神的には中年世代よりも余程たくましいのかもしれません。 

しかし、健康・体力や金銭的な問題で、仕方がないと思ってしまう方も多いでしょう。
  行政の補助、地域のサポートで、事前の備えや被災時の行動について啓蒙が必要です。
 この時に、リフォーム詐欺などを警戒する方も多いでしょうから、行政のお墨付きも必要になるでしょう。

4)マスメディア
 現代社会において影響力の大きいのはメディアです。
 単に危機感を煽る番組ではなく、具体的な取組み事例や「事前に備えておけば、こうならなかった」といった事例を積極的に紹介する事が必要です。
 
 童話「アリとキリギリス」のような、「備えがあればこれだけ違う」といったイメージ作りが大切ではないでしょうか?

このブログでも、具体的なイメージづくりに役立つ番組や映画・本など、いろいろご紹介していますし、今後も積極的にご紹介したいと思います。

みなさんも日常生活の中で、「今大地震が来たら、自分はどう行動するか」想像してみてください。
必要な物、とるべき行動など、いろいろ思い浮かぶと思います。

防災の啓蒙に役立ったコンテンツやイベントがありましたら、ぜひコメント/TBで教えてください。

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November 08, 2006

過去最大被害の竜巻が発生

11/7午後1時過ぎに、北海道佐呂間町(GoogleMap)で竜巻と思われる突風が発生し、死者9名負傷者19名、住居全壊15棟、半壊一部損傷14棟、非住居被害18棟の被害が出た。(消防庁発表,第3報

気象庁の観測史上、竜巻被害では最大の死者のようだ。

北海道内は寒冷前線の通過→大気が不安定→前線の周りに活発な雷雲が発達→竜巻?発生という構図らしい。

>11/8追記
 気象庁の現地調査により、竜巻と認定。 規模はF2クラスとみられる。
>追記終わり

 今年9/17に宮崎県延岡で発生した竜巻被害が記憶に残っていて、異常気象で竜巻被害が増えているのではないかと考えてしまうが、そうでもないようだ。
 気象庁のサイトに「被害のあった竜巻資料」というページがあり、1971年~2006年11/6までの竜巻一覧が公表されている(偶然なのか?前日までの集計資料)。

 これによると
1970年代(1971~1980)は、159個
1980年代は、130個
1990年代は、77個
2001~2006は、48個 とむしろ現象傾向にあるように見える。

とは言っても、近年自然災害の被害は大きくなる傾向にあり、発生回数と被害の大きさに関連性はない。
ここには、竜巻に関するさまざまな資料があった。

ちなみに、竜巻発生件数の多い都道府県トップ5は、
1.鹿児島(40)
2.沖縄(32)
3.北海道(28)
4.宮崎(22)
5.高知(21)

まあ、面積の問題もあり単純に比較はできないが、北海道も宮崎もランクインしている。

そして、要因別では
1.寒冷前線(98)
2.台風(85)
3.局地性じょう乱(62)
4.寒気の移流(53)
5.停滞前線(52)

以前も書いたが、竜巻は日本人には縁のない災害だと思っていたが、ある日突然前兆なく起こりうる災害だと考える必要がありそうだ。

[過去関連記事]
日本でも竜巻は起きている

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November 07, 2006

都エレベータ閉じ込め対策

都は自治体ではじめてエレベーターの閉じ込め対策を行う事を決めた。

 ハード面の対策として、エレベータの状態を自動的に判断し運転を再開する装置や、停電時に専用のバッテリーで最寄階まで運転する装置を、消防署・警察署・都立病院・福祉施設などを2007年度以降に約600基に設置する。

 ソフト面では、民間のエレベータ保守作業員の養成を支援する。
現在、都内のエレベータは約14万5千基で、首都直下地震の被害想定では9200基で閉じ込めが発生すると想定されている。これに対し、都内のエレベータ保守作業員は二千人。

 そして、被災時にはエレベータの復旧よりも救出を優先させる事を、地域防災計画に明文化する。

 エレベータの閉じ込め問題に関しては、非常連絡を受けるコールセンターの拡充や非常停止装置の改良など、さまざまな努力がされていると思いますが、根本的な対策には至っていないのが現状でしょう。

 ここのところ、首都圏ではエレベータが止まるような地震は休日が多いようですが、通勤時間帯にエレベータが止まるような事態が発生する事を考えると恐ろしいですね。

 エレベータに載っている時に被災したら、数日は救出されない事を覚悟しておくべきなのかもしれません。
鞄の中に、少しの食料・ペットボトル・ビニール袋くらいは忍ばせておくべきでしょうか?

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November 06, 2006

災害対策無線を無償貸与

総務省は災害発生時に、自治体に対して無償で無線機を貸与するサービスを開始した。
東京大阪に拠点を設け、現地へ48時間以内に搬送する。
初動期の被災情報の収集伝達から応急復旧活動の迅速・円滑な遂行に必要不可欠な通信の確保を図るのが目的。 リリース文はこちら

 新潟中越地震でも、設備がないために状況把握ができなかったり、設備があっても使えないケースがありました。
 ちゃんとメンテナンスし、常に使える状態にするには、村役場などでは大変でしょう。
どこかでしっかり管理をして、災害発生時にはヘリで届けるような仕組みのほうが良いのかもしれません。

しかし・・・
リリース文には、借受申請書用紙へのリンクがあり、借受する団体の無線機の運用の権限を有する者の印を押して申請するようになっています。

災害時にこんな手続きが必要で、48時間以内に搬入するというのは、いかがなものでしょうか?
目的にもうたっているように、無線連絡は初動期の情報収集などに最も必要なものです。
印を押すべき方が捕まらなかったら要請できないなんて、緊急事態を想定しているとは思えません。

 たとえば協定方式で事前申請方式にし、申請した自治体の震度が5以上なら連絡がなくとも指定された場所に搬送するといったやり方にすべきではないでしょうか?

災害発生時は、状況把握や市民からの問合せ対応です。 
支援する側は、その時の要請に基づくプル型の支援ではなく、事前協議した上でのプッシュ型の支援にすべきです。

企業などでのBCPや防災計画を作成する場合も、慣習でこのような実効性のない手順を作成してしまいがちです。
 その状況で実効性のある手順かどうか、手順を俯瞰して検証する事も大切です。

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November 05, 2006

新型地震保険登場

新しいタイプの地震保険が登場した。
生活再建費用を補償する保険で、従来の地震保険は火災保険の契約が必須で、その30~50%の補償額だったのに対して、火災保険加入条件はなく、財物(建物・家財)の価値に関係なく補償される。

 この保険を販売するのは、 日本震災パートナーズで保険の規制緩和策のひとつである、少額短期保険業の登録企業の第一号らしい。

この保険は先週幾つかのニュースでも取り上げられていました、Googleなどで探したのですが新会社のせいか企業のホームページがなかなか見つかりませんでした。

被災時は、生活再建費用として、建替費用・補修費用・仮住家賃・緊急避難や引越し費用など予想外の出費が発生します。

こういった生活再建の費用が補償対象になるとありがたいですね。

詳細の比較はホームページで確認してください。

気になる点は、最大の補償額が900万円である事と資本金が1億円強である事。
個人的には、既存の地震保険の補完として加入するのが良いのではないかと思います。

先日も新潟中越地震から2年が経ち、多くのメディアで生活再建のたいへんさを紹介していました。
現行の制度ではカバーができない問題が数多くあると思います。

 今回の新型保険のように今までと違った形で補償する保険がもっとたくさん商品化されても良いと思います。
そして行政も阪神淡路・新潟中越地震のケースを分析して、実態にあった形での保険商品が出せるような指導をするべきではないでしょうか?

資料請求してみたので、またご紹介したいと思います。

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新型インフルエンザを防げ

11/4テレビ東京WBSで、「新型インフルエンザを防げ」と題して特集を放送していました。
30~40年毎に起きるといわれる新型インフルエンザの世界的大流行。
 最悪、日本では四人に一人が感染し、64万人が死亡する事が予想されている。

国では、タミフルを現在750万人分備蓄しており、2008年3月までに2500万人分を備蓄する計画。
対策予算は673億円を投じている。

 東京都は国内でも早期に感染者が発生する可能性が高く、対策に力を入れている。
提携医療機関で可能性のある患者が発生すると、2時間以内に検体を入手し、23時間以内に分析できる態勢を整えている。

 民間の技術開発では、フルテクトという鳥インフルエンザの感染力をなくす繊維が開発されている。
従来は洗濯を繰り返すと効果が落ちていたが、この商品では50回以上洗濯しても99.99%感染力を失うそうだ。

 また、ジルバナノタイトという水が開発検証されている。物質に含まれる銀イオンがウィルスの感染力を99.99%なくす効果があり、鳥などに飲ませる使い方が想定されているそうだ。

感染防止技術が進む一方で、交通網の発達による世界中に広がるスピードも格段に速くなっている。
水際で止められれば感染を防ぐ事ができるが、対応策が一歩遅れればあっという間の大流行となってしまう。

 私達にできるのは感染を防ぐ努力をする事。
これからインフルエンザの季節ですが、日頃から感染しないための基本的な注意を怠らない事です。
 「今年は絶対インフルエンザに感染しない」と考え、予防に努めてみてはいかがでしょう。

 対策は、「手洗い」「うがい」「免疫力」です。そして呼吸器からの感染ですから、マスクも大切。

[手洗い]
手洗いに関しては、先日ご紹介したアルコールジェルも良いと思います。
携帯できるサイズのものなら、こまめに消毒できます。
水洗い不要、速乾性!薬用アルコールジェルピュアクリーンV50ml
手ピカジェル 60ml

[うがい]
 やっぱりイソジンでのうがいが一番。
うがいできる場所がないという方は、ヨード系スプレータイプで。
ルゴールソフトスプレー サトウ 20ml

ヨードは放射能汚染の際にヨードを一定量摂取すると甲状腺ガンを防げると言われていますが、もしもの時はこういったスプレータイプでの摂取でも効果あるのでしょうか?・・・ やってみる価値はあるかもしれませんね。

[免疫力向上]
これは食事・睡眠が大切。 さまざまな健康食品がありますね。

[マスク]
先ほどご紹介した都の検査機関でも、検査員はN95対応マスクを付けて作業するそうです。
N95対応マスクは長時間付けるには、すこし息苦しい感じです。

 通常はインフルエンザ対応マスクが必要です。
インフルエンザウィルスのサイズは、0.0001mm,スギ花粉は0.02mmで200倍も大きさが違うのです。
花粉症用マスクでは、インフルエンザウィルスは防げません。
そして鼻の脇の部分からの侵入も多いようですから、鼻部分に隙間ができずピッタリ覆えるタイプを選びましょう。

私は昨年からコレを使っています。
N-95規格をクリアした商品で、ウィルス飛沫を99.99%カットできるそうです。
外出時にずっと使っていても、息苦しさはありませんでした。
抗ウィルスマスクFSC・F-95A普通サイズ 3枚いりウィルス飛沫捕集効果99.99%鳥インフルエン...

ただし、見掛け式のマスクは医療用マスクに比べ隙間からウィルスが侵入しやすいそうです。
もし、新型ウィルス発生のニュースを聞いたら、より完璧な医療用マスクをしたほうが安心です。

★30%OFF★サーズSARS・鳥インフルエンザ感染防止マスク・新入荷分即納・長時間装着用3M・N95...

SARS発生の際も、N95対応マスクはあっという間に世界中で品切れになりました。
昨年も新型インフルエンザの流行の話題がマスコミで増えると、価格も高くなり、入手困難になりました。

ひとつ300~1000円程度しますが、死亡率の高い感染症だけに、大流行が収束するまでの間過ごせる分の量を備蓄しておいても、保険と考えれば高くはないと思います。

なお地震、水害などの被災時も、多大なストレスと水のない環境で感染症の流行が懸念されます。
地震・水害対策の備えとしても感染症予防は大切だと思います。

最後に、感染症について知っておきたい方は、この本がオススメです。
いろいろな感染症についても書かれているので、ニュースで聞いた感染症について確認するといったリファレンスとして使えます。

感染症列島
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November 03, 2006

地震酔いになる?

東南海地震が発生した場合、首都圏の超高層ビルでは長周期地震動により、30分以上揺れが続く可能性がある事が発表された。

 地震の揺れで酔ってしまう人がいるかもしれない・・

 現在開催中の日本地震学会で、東大地震研や海洋研究開発機構などの研究グループがシミュレーション結果を発表したもの。
 もし東海地震が同時発生すると、さらに揺れの強さは最大4倍になるという。 (11/3Nikkei Net

 酔ってしまう程度の揺れなら笑い話で済みますが、エレベータの停止や石油タンク火災など、予想外の被害が心配です。
都の被害想定では、東南海地震の影響は軽微として想定されていませんが、想定外の被害が出るかもしれません。

長周期地震動により、高層ビルでは5~6m程度の揺れが発生するとも言われています。
重量物が移動し窓ガラスが割れるような事が起きれば、パニック映画さながらの悲劇になるでしょう。
高層ビルにオフィスを構える企業では、什器の固定など充分な対策が必要です。

超高層ビルの高層階にオフィスを構えるって、成長企業のステータスの象徴のようですが、地震の事を考えると多くのリスクを抱える事になります。
 最近は高い賃料を払って、そんな所にオフィスを構えるなんて気が知れないと思うようになりました。

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November 01, 2006

首都での大地震のマンガ

「M8」「TSUNAMI」などの著者 高嶋哲夫氏原作の巨大地震をテーマにしたマンガがある。
タイトルは,「anim.アニマート」 ヤングジャンプコミックスで11月に第3巻が発売されるようだ。

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ストーリーは、同じ高校のなにをやってもダメな高槻くんとチェロの天才美少女 石井あゆむが主人公で、車で同乗した際にM8.1の巨大地震に襲われる。 被災後の二人を描いた作品のようだ。

高嶋氏原作だけあって、設定などもしっかりしているし、イメージトレーニングには良いかと思います。
今後の展開が楽しみです。

>11/19追記 第3巻が発売されました。


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