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December 03, 2006

耐震金具利用の注意

先日、「家具転倒実験動画集」という記事の中で、メーカーが公的機関で行った実験では震度7でも倒壊しなかった「ガムロック」が、名古屋大学で行った実験では震度6強で転倒したという実験結果についてご紹介しました。
 ※他の転倒防止金具でも転倒しており、「ガムロック」の性能が悪いという指摘ではありません。

実はこの時に開発元に「名古屋大の実験結果について、どのように評価されますか?」とメールで質問を送ってありました。 この質問に対して、丁寧な回答をいただきましたのでご紹介します。

[実験条件について]
家具の形状(高さと奥行きの比率)事、棚の中の荷重に見立てた板が固定されている事(実際は棚の中で動く)は、開発元の実験条件よりも厳しい条件である。

[壁紙が剥がれて転倒]
 開発元の実験でも、ホームセンターで売っている粘着シートタイプの壁紙や、プロの行う糊付けでも充分に感想していないケースでは、壁紙が剥がれた事例がある。

[家具固定側の強粘着材]が、ガムロックから剥がれて転倒]
このようなケースはメーカ製作時の接着不良であり、交換に応じる。

簡単に書くとこういった内容です。 メール本文は、実験条件を提示していただくなど誠意ある内容でした。

「製作時の接着不良で交換に応じる」というのはメーカーとして正しい対応だとは思いますが、製品の性格上震度6強の地震が来てから接着不良が判明し、製品交換して貰っても仕方がない訳ですから、製品の品質管理を徹底していただくしかありません。

これは耐震/免震建築~耐震金具全てに言える事ですので、業界全体として信頼確保に努力していただくしかありません。

消費者が耐震対策にお金を払う事について理解しておくべき事は、権威付けを鵜呑みにしてはいけないという事。
「神戸波の地震に耐えた」「公的機関の実験で証明された」 などは、ある条件での実験結果に過ぎず、実際の地震に於いての性能を保証するものではない事。

もちろん製品選定に当たっての重要な判断基準ではあります。

 製品の品質の問題もあるかもしれませんが、正しい施工・正しい使い方が大前提にあり、条件によっては性能が発揮できない事も有り得る事を忘れてはいけません。

ですから、耐震対策をしたから寝室に家具を置いて安心という訳ではなく、リスクを低減する手段であって、リスクがなくなる訳ではない事を忘れてはいけません。

保障されないなら、耐震対策をしても仕方ない訳でもありません。 リスクは減るのですから。

 不安に思われる方は、製品の性能を上げたほうが良いでしょう。
荷重100kgの家具には、耐荷重150kgの製品を使うなど、1.5倍以上の安全係数をとったほうがより安心です。

ちなみにメールで新製品情報をいただきましたので、ご紹介します。
これも先日「エレコム新耐震グッズ発表」でご紹介した製品と同じと思われます。

>ガムロックTV、ガムロックBB、ガムロックMB(今から)、ガムロックMTV
ガムロックBBは、200kgの書籍入り観音開きオフィス家具をクリアし、強い壁なら700kgの自動販売機もクリアするそうです。

これ、仏壇に最適だと思うのですが、土壁のケースが多いでしょうから、仏壇用を作ると売れると思うのですが。


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» 風水とインテリアの関係 [風水とインテリアから]
風水は、ここ数年メディアに頻繁に取り上げられるので誰もが耳にしたことがあると思います。「風」や「気」の流れをよりよいものにして、運気をあげることを目的とします。お部屋全体を風が通るにはどういう家具の配置にしたらよいかを考え、インテリアを見直すだけでも風水の効果は現れます。もともと風水は、...... 続きを読む

受信: Dec 10, 2006 2:09:55 AM

コメント

ガムロックと仏壇の話が出ているこのエントリにコメントとしてみます。
今朝のNHKのニュースで墓石の制振ゲルについて報じていました。
あとから検索して調べたところ、どうもこれ
http://www.anshinsystem.com/
(安振ゲル「はかもり」)のようです。

施工時間は1時間くらいと言っていました。お値段はこのサイトをみると3万円からということです。

投稿者: 過度のうどん (May 7, 2007 6:20:53 AM)

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