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July 16, 2007

津波と教訓の伝承

7/15「素敵な宇宙船地球号」で「巨大津波は必ず来る!!緊急シミュレーションあなたは生き残れるか運命の19分 」が放送された。
宮城県沖地震は30年間の発生確率が99%、さらにチリ津波のように太平洋沿岸での地震による津波による被害に遭う可能性がある。

 番組では津波の被害の恐ろしさと、三陸沿岸での防災の取り組みについて紹介していた。

私たちは波と聞くと、普段の海の波や高波をイメージしてしまい、予想される波の高さが低いと、どうしても一般の波の力を思い浮かべ甘く考えてしまう。

 しかし、同じ高さの波でも、一般の波が短い周期が繰り返されるのに対して、津波は水の壁が一気に押し寄せてくるもの。 その破壊力は1平方メートルで4トンもの力があるそうです。

良い例が思い浮かばないのですが、蛇口から出る水を掌で受けるとそれなりに力を感じますが、蛇口よりも口径の広いコップに入れた水を繰り返し掛けられてもそれ程抵抗は感じません。  そんな感じの違いでしょうか・・・

三陸では、明治三陸津波の37年後に、昭和三陸津波(1933年)、その27年後チリ津波(1966年)と30年程度の周期で津波に襲われている。

つまり各世代でこの大災害を経験していて、なかには2回も経験している方もいるはずです。
大きな自然災害を、これほど繰り返し経験している土地は少ないと思いますが、その教訓はなかなかうまく伝わっていないのが現状のようです。

たしか今年の千島列島沖地震による津波でも、三陸の人はしっかり避難したといった報道がされた記憶がありません(報道されなかっただけかもしれませんが・・・)。

 番組内で気仙沼の方にシミュレーション映像を見せた場面がありましたが、「これ程とは・・」「甘く考えていた・・」と言った意見でした。

先日講演会で、神戸では復興の際に街づくりに震災の経験は活かされているものの、人々の意識からは防災意識が薄れ、自助に真剣に取り組む人は多くないと聞いたばかりです。

 そんな事もあって、この放送を見て、災害の教訓を伝えるのは難しい事を改めて感じました。

防災講習会や講演会でも、座学で切迫性や危機の大きさを伝えても忘れられてしまいます。
シミュレーション映像を見せたり、図上演習など、体験型で強く印象付ける事が大切だと感じました。

 

 

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コメント

こんにちは。
今日も新潟地震では,津波注意報が発令されました。
結果,津波については大きな被害がありませんでしたが,やはりあの「*センチ」という報じ方が,津波に対する誤解や甘い認識を招いているのかなあ,って思います。
私が従前から主張しているような「津波度」を設定することが必要かもしれません。
もちろん,津波の恐怖を啓発すること,これも大切ですね。

投稿者: おかにゃん (Jul 16, 2007 4:24:48 PM)

おかにゃんさん、こんばんは。
また新潟で地震が発生してしまいました。

津波警報に対する避難もそうですが、中越地震の経験を活かして耐震補強、家具転倒防止がされている家庭が少ないのを見て、この記事で書いたとおり教訓が活かされていない事を実感しました。

津波何センチという表現は、場所により違う可能性が高いので、意味のない数字ですね。
 ご指摘のとおり、津波度を数段階で表わすか、警報・注意報を細かな表現にする必要がありそうですね。

震度の場合は揺れを表す絶対値ですが、津波予報は場所や湾の形状などにより違いますから、警報・注意報を細かな表示にするのが適切だと思います。

投稿者: isana (Jul 16, 2007 8:09:38 PM)

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