« 消防庁が支援物資の調整役に | トップページ | ホンダカーナビに防災情報表示 »

July 03, 2007

負傷者搬送の判断は難しい

107名の死者と562人の重軽傷者を出したJR福知山線脱線事故は、国内で本格的にトリアージが行われた事故として知られているが、この時の負傷者搬送の結果を,防災科学研究所のチームが分析した結果が報告される。

 福知山線脱線事故のケースでは、負傷者の75%を占める軽傷者をマイクロバスなどで早期に搬送した事が、現場の混乱を減らし、良い結果をもたらしたとしている。 また、軽傷者はしないの二次救急施設へ、重傷者は最も高度な高度救急救命医療が行える第三次救急施設にヘリなどで運ばれ、分散され混乱防止に効果があったようだ。

事故が2時間で、重症・中等症者の半分程度しか搬送されていなかったのに対し、軽傷者200人はほとんどが運ばれていた。 (以上、Yomiuri Online)
 もっともあの事故では、軽傷者は車両後部にいる人が多く救出も容易だったが、重傷者は前方に集中し救出に時間が掛かったという事情もあるでしょう。

トリアージでは、赤タグの重傷者を優先して搬送すると言われているので、ちょっと意外に感じました。
この事故での救出の場面は、何度もTVでも扱われていますが、軽傷者は周囲の企業など一般の人達によって搬送されたケースも多かったと記憶しています。

また搬送先が判らないなど当時現場が混乱し、さまざまな課題もあがりました。
 
 このニュースでは、結果的に良かったという内容でしたが、良かった点・課題などもきちんと分析して、今後の救急救命医療の現場にフィードバックして欲しいと思います。

 文中に出てきた、第二次救急施設、第三次救急施設ですが、補足しておきます。
病院には、地域毎に保健医療圏が設定されていて、一次保健医療圏が一般的な治療のできる病院などで、区市町村単位に設定されています。

 第二次保健医療圏は、特殊な治療(先進的な技術や医療機器、高度な救急医療)ができる病院で、都内では12エリアに分け43の病院が指定施設となっています。災害拠点病院として設定されているところが多いようです。

 第三次保健医療圏は、救命救急センターなど特殊/高度な医療を提供する施設で、都内では20施設が指定されています。 災害医療チーム「DMAT」指定の医療機関が多いようです。


 これらの医療機関を調べるには、広域災害救急医療情報センターのサイトが便利。 都道府県毎にこれらの病院が検索できます。

 

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36066/15642358

この記事へのトラックバック一覧です: 負傷者搬送の判断は難しい:

コメント

コメントを書く