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July 20, 2007

気象コントロールの是非

地球温暖化の影響などにより、自然災害の猛威は社会に甚大な被害をもたらします。
「もしも進路を変えられれば多くの命が救えたのに・・・」誰もが思う事でしょう。
 そんな気象コントロールをテーマにした番組「スーパーストーム」がNHKBSハイビジョンで7/17~19に放映されました。

 気象コントロールは、大気のバランスに刺激を与え、その影響によりコントロール使用とする試み。
元は干ばつの際に雨を降らせる技術で、数十年前から行われていたようです。

 地球温暖化により雨が降る所は極端に降り災害をもたらし、降らない所は水不足に苦しむといったかたよりが今後増えると言われています。 
 気象コントロールの技術が進めば、この問題を解決する画期的な技術となるでしょう。

 ここまでは、将来の深刻な問題を解決する、すばらしい科学技術に思えますが、大きな課題もあります。

 たとえば、ロシアのチェルノブイリ原発事故。 この事故の際、10トンもの放射能を含んだ雲がモスクワ上空に来る恐れがあったため、人口降雨の技術により、途中のベラルーシ付近1万平方キロメートルに渡って放射能汚染の被害にあったそうです。
 この事については、ベラルーシの人々には事前に伝えられなかったとか。
 今も多くの人々が後遺症に苦しんでいます。

 ハリケーンなどでも同様です。被害の影響が国中に及ぶような大都市を守るために、進路を変え貧困層の多い街に被害が出たら、仕方のない事でしょうか。

 もしモスクワを襲えば百万人規模の被害が出たものを、未然に防げて良かったと見て良いのでしょうか?
 事前に知らせないのが悪いという意見もあるでしょうが、避難する時間的余裕がなかったら?

また、軍事的利用も懸念されています。 
 実際ベトナム戦争でも、敵の補給路を断つために、人口降雨の技術が使われたそうです。
ハリケーンの進路を変えさせて、敵国に向かうようにすれば、侵略行為なしに多大な被害をもたらす事ができます。

極秘裏に進めれば、神風が吹いたで終わる話です。 憲法9条にも触れません。
 
 こんな事が、無人飛行機十数基あればできてしまう技術も既にあるようです。
中国では50万元で人口降雨できるらしい・・・

 運用面の管理、倫理面での管理にも限界があります。
国力衰退の危機のような状況であれば、自国を守るためにやむなしという判断も出るでしょう。

気象コントロール技術は、人類にとってすばらしい技術ですが、禁断の技術なのかもしれません。
 

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