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February 28, 2009

被災時に「伝える」手段を考える

もし被災した時、家族や知人と連絡を取る方法について考えてみます。
災害伝言版サービス「171」については、もうみなさん御存じでしょう。
ちなみに、毎月1日は災害伝言版サービスの体験利用ができる日です(各キャリア共通)。
まだ、試した事のない方は、家族・親族と連携して一度は試してみましょう。

 また、NTT固定電話の番号で連絡を取るのか、個人の携帯電話で連絡を取るのか、事前にちゃんと申し合わせておくべきでしょう。

 DoCoMoでは、最近機能追加がありました。
安否を知りたい相手のメッセージが登録されていない場合、連絡を求める旨を登録する事ができるようになりました。 また、誰が安否連絡を待っているのか確認する事ができます。

 2009年防災検定にも出題されましたが、災害伝言版サービスの登録可能なメッセージ数は10件で、11件目以降は古いものが消され、新しいメッセージが登録されます。
 また、登録できる任意のメッセージ文字数は、100文字です。 簡潔に必要な情報を伝えたいですね。

 そして、電話で要件を伝えたい場合ですが。 一般に被災地外から被災地への電話がもっとも掛けにくくなります。 被災地から被災地外へは比較的通じやすくなっています。 もちろん、被災地外同士は支障なく連絡できます。
 そこで、被災地から離れた処に住む親戚などに連絡し、状況を知りたい人はその被災地外の親戚に連絡する方法があります。
 電話がさっとうすれば、(命に関わる)大切な連絡ができない人も出てくるので、このような方法を使って被災地への電話を掛けるのはなるべく避けるべきでしょう。

 次に、電話・メールが使えない場合です。
阪神淡路大震災などで見られたのが、倒壊家屋の前にダンボールに書かれた「○○避難所にいます」といったメッセージ。 そして、避難所に無数に貼られたメッセージ。

 非常用持ち出し袋の中には、太いマジックなど筆記具も入れておきたいです。

 最近見つけた役に立ちそうなグッズとして「キットパス」という、固形マーカー。
一言で表すなら、口紅のようなパラフィンでできたマーカです。 色は12色。
どんな場所にも書け、雨で濡れても流れないようです。

 ガラスや金属などの平滑面なら、濡れた布で拭けば簡単に消す事ができます。
私はホワイトボードマーカーの代わりに使っています。
単色ばら売りだと、1本157円でホルダーが付いているので折れたり、他を汚す心配がありません。

 多くの人が使うのは、黒か赤のマジックでしょう。 グリーンなどあまり使われない色でメッセージが書かれていれば、目に付き易く探し易いのではないでしょうか?

避難所の小学校などでも、窓ガラスを伝言版として使えるので、学校などで備えてくれると良いのですが。

 多くのメッセージの中から、家族や知人のメッセージを探すのは大変です。
あらかじめ家族や知人と、メッセージのルールを決めておくと良いですね。

 たとえば、最初に判り易いシンボルマークを書いておくとか。

家族で防災について話す機会があれば、連絡方法についても取り決めておきたいですね。

 

 

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February 26, 2009

ちょっと気になる。富山湾の異変

富山湾がおかしいそうだ。 春中心のサワラが1年中獲れ、ホタルイカの時期が早まり、ブリの水揚げが半分になる。 南方のゴンズイが見られるかと思えば、北のタラバガニも取れる。(2/25 asahi.com

 南の魚が獲れたり、時期が早まるのなら、「温暖化の影響」と安易に思うところだが、北の魚も獲れている。
専門家も原因が判らないようだ。

 能登半島沖地震の震源は富山湾とは能登半島を挟んだ反対側だが、この地震で富山湾内で地ずべりが発生したという話や富山湾で前兆現象があったという話もある。

 能登半島近辺の地震の前兆現象でなければ良いのですが・・・

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上場企業の新型インフルエンザ対策実行中は1割

日経新聞の広告に、新型インフルエンザ対策/日本の全上場企業の取り組み実態調査の結果が掲載されていた。

上場企業全体では、
実行中 9.8%
計画策定中 14.3%
対応予定有 23.4%
対応予定無 52.0%
無回答 0.4%

従業員3千人以上の上場企業では、
実行中 21.8%
計画策定中 33.3%
対応予定有 29.9%
対応予定無 14.9%
無回答 0%

・新型インフルエンザ発生の際に緊急時対応計画を作成している企業は、新型インフルエンザ対策を進めている企業のうち40.4%
・BCPを作成している企業の割合は、同19.2%

対象:日本国内全上場企業 3,949社 インターリスク総研 2008年5~6月調査

おそらく、2008年が新型インフルエンザ対策元年と言えるでしょうから、08年5月時点の調査では、この程度の数字なのでしょう。 

 08年秋以降の経済状況の変化により、対応を中断する企業もあるでしょうが、2009年の調査結果を期待したいです。

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期待したい国産インフルエンザ新薬

日本国内で三種類のインフルエンザ新治療薬の開発が進んでおり、早ければ平成22年冬のシーズンにも出回る見通しだ。(2/13産経)

 もっとも開発が進んでいるのが、第一三共の「CS-8958」、塩野義製薬の「ベラミビル」。
いずれも臨床試験の最終段階に入っている。

 1回の投与で長期間の効果が得られるのが特徴。
CS-8958は、リレンザと同様に、薬を吸入するタイプで、即効性が期待できる。

 ベラミビルは注射薬で、インフルエンザ感染が診断されると、その場で15分の点滴投与を受けるだけ。

 今年は、Aソ連型ウィルスのうち97%がタミフル耐性だった事が話題になりました。
1年前には2.6%だったものが、僅か1年で97%になるという、インフルエンザの適応力に驚かされました。

 タミフルはインフルエンザの「とげ」に対して作用し増殖を防ぐ仕組みで、タミフル耐性インフルエンザはこの「とげ」の形が、タミフルが効かない形に変異したものだ。

 CS-8958やベラミビルは、タミフルと同様インフルエンザの「とげ」に対して作用し増殖を防ぐ仕組みであり、タミフルと同様に、変異により耐性インフルエンザが発生する可能性がある。

もう一社、富山化学工業が開発中の「T-705」は、他の二社に1年程度開発が遅れているが、新しいメカニズムで作用する点が注目されている。

 この薬は、ウィルス内部の「RNAポリメラーゼ」というタンパク質に直接作用するため、変異に対しても効力を持ち続ける可能性が高く、期待されている。

 この国内三社の新薬は、鳥インフルエンザが変異した新型インフルエンザにも有効と見られている。

 新型インフルエンザの流行が懸念される中、厚生労働省もこれら国産のインフルエンザ治療薬を「優先的対面助言品目」として優先的に治験を進め、通常7年かかる治験を4年で終えようとしている。

 たった1年で、耐性インフルエンザが流行してしまう状況を考えると、治療薬の次の手が幾つも用意されるのは心強い。

 ただ、新薬を安易に使用してしまうと、耐性インフルエンザの出現を促進してしまうようにも思える。
新薬と耐性インフルエンザ出現の「いたちごっこ」が早まらないような、運用の仕方も検討すべきなのだろう。

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February 15, 2009

東海地震、震源よりも首都圏が揺れる!

東海地震や宮城県沖地震が発生すると、長周期地震動による揺れが震源地近くよりも首都圏のほうが揺れるという研究が発表された。

 東京大学のこうけつ教授(字が難しい・・・)による研究で、東海地震では周期7~10秒で約200センチの速度の揺れが、震源の真上の静岡県内ほか東京都区部、神奈川県東部、千葉県北西部などで起きると予測している。

 平野部では長周期地震動で揺れやすいという話は以前から言われており、宮城県や新潟県での地震の際、首都圏より震源に近い場所よりも東京のほうが揺れている。

 高感度地震観測網Hi-Netで見られるアニメーション動画などを見ても良く判るし、体感しています。

また、千葉県の地震で六本木ヒルズのエレベータが止まるなどの幾つかの被害も実際に出ているので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

こうした経験を踏まえ、長周期地震動に関する研究も行われ、高層ビルのエレベータの長周期地震動対策なども進みつつあるようです。

 ただ、国や首都圏自治体の東海地震の被害想定や活動要領では、長周期地震動による揺れが首都圏でも同程度という想定はされていない。

 主要都市のある平野部で、長周期地震動による被害が大きければ、震源そばの被災地に対する救援についても大きな問題が出てくるはず。

 超高層ビル、巨大な橋などの耐震対策が、どの程度長周期地震動を考慮した対策がなされているのか疑問がありますし、北海道で発生したような巨大石油タンクでの火災が複数発生すれば首都圏は大混乱となるでしょう。

 長周期地震動による震源地付近以外での被害想定を行い、活動計画の見直しが必要だと感じました。

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いつものメガネで、花粉・インフルエンザ対策

花粉の季節になりました。 花粉対策やインフルエンザ対策、そして災害時のホコリや煙対策として目を保護するのには、ゴーグルや花粉症対策メガネを使おうと、今までご紹介してきました。

 しかし、私自身ふだんメガネを使っておりますので、花粉症対策メガネは使えず、ごついゴーグルを日常的に使う訳にもいかず困っておりました。

災害被災後や新型インフルエンザ パンデミック発生時は、ゴーグルを付けても良いかと思うのですが、インフルエンザがはやりそうとか、外出時に被災した時など、あまり違和感がなく付けられるものが欲しいと考えていました。

 いっそシリコン樹脂で自作してみようかとも考えていました(自作大好きなので・・・)。

 私がイメージしていた商品を見つけました。 「SQACY メガネつけたまま」という商品です。
2401012写真の通り、使っているメガネに付ける透明カバーです。

密閉するので当然ですが、メガネが曇る可能性があるのが心配ではありますが、考えていたイメージにピッタリです。

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February 10, 2009

ダムの重みで四川大地震を誘発

2008年5月のあの四川大地震が発生したのは、断層そばに作られたダムの重みがトリガーとなったという説が出ている。(WIRED VISION)
 問題のダムは紫坪埔ダムで、四川大地震で動いた龍門山断層から500m、震源地から約5.5kmの位置にあり、2006年に完成。 貯水量は11億1200万立方メートルと日本最大の徳山ダムの2倍弱の貯水量。
Googleマップ

 このダムの重量によって、一帯の応力が変化し、いずれ起こる可能性があった地震を早期に誘発した可能性があるという。
 この断層には、25年分程度の応力が溜まっていたが、この断層の数千年という動くサイクルに比べ、溜まった応力が小さすぎ、ダム建設がトリガーになったのではないかという説。

 日本でも新潟中越地震のトリガーになったのは、長岡市の二酸化炭素注入実験ではないかという話もあり、他にも人為的な行為が地震のきっかけになるという話は聞く。 幾つかの映画のネタ(007、スーパーマン)にもなっている。

 この因果関係を立証するのは難しいのだろうが、少なくとも断層のそばにダムを作るのは危険であり、ダムが被災した際の二次被害を考えたら作るべきではないだろう。

 日本には数多くの断層があり、断層のそばに家を建ててはいけない、穴を掘ってはいけないとなると、かなり制約ができるのだろうが、地震と人為的な行為の因果関係の研究を進め必要な規制はすべきなのだろう。

 
 

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February 07, 2009

長周期地震動 コピー機が壁を突き破る

防災科学技術研究所の「E-ディフェンス」で、超高層ビルでの長周期地震動による被害の実験が行われた。
30階建てビルの最上階と同様の揺れを発生する建物で、想定南海地震が神戸市内の高層建物にもたらす地震動を与えた実験。

 震度6弱だが、揺れ幅は最大3m、コピー機やベッドが部屋を動きまわり、壁を突き破り、マネキンを押しつぶしたそうだ。

 ただ、転倒防止処置を行ったものは、ほとんど動かなかったそうだ。 (2/7 日経)

 高層ビルでは、低層ビル以上にしっかりした転倒防止対策を行わないと、重い家具が凶器と化す。
高層マンションの家庭も高層ビルのオフィスでもしっかりした対策を行っていただきたい。

 この記事には触れられていないのだが、コピー機が壁を突き破るような状況であれば、什器や机上の棚などが窓ガラスを突き破る事もありそうだ。 
 
 もしそうなったら、30階の高さから割れたガラスや備品が地上に落ちてくる。地上に人がいたらと思うと恐ろしい状況ではないか。

家具転倒防止をしなかったからといって責任を問われる事はないが、高層階を利用する人はそんな事態が起こりうる事も念頭において、しっかり家具転倒防止対策をしていただきたい。

おそらく、しばらくすると実験の動画が公開されると思います。
その時は、改めて記事にしたいと思います。

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February 06, 2009

防災学検定2009

朝日新聞主催の「防災学検定2009」 今年も開催されています。 もう挑戦されましたか?

問題は全部で30問、無料です。 1/31~2/13までです。 解答は2/15発表。

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February 04, 2009

企業のインフルエンザ対策に有用な小冊子

数週間前になるが、東京都は各家庭に「新型インフルエンザに予防の一手」というパンフレットを配布した。
個別にポストに入っていたのか、新聞と一緒に配られたのか定かではないのだが・・・

 私の記憶では、都の広報誌などとは別にこういった物を配布するのは異例だと思う。
それだけ都民ひとりひとりの十分な知識と適切な対応が、大規模感染を防ぐために重要だという事だろう。

 なかなか、判り易く書かれていると思います。

 内容的には、
1)新型インフルエンザって何? →鳥インフルエンザと新型インフルエンザの関係など
2)今から準備できる事は?   →正しい予防法、咳エチケット、マスク着用、備蓄など
3)もし新型インフルエンザが発生したら? →国や都が情報発信、正しい情報収集、医療機関受診

印象的だったのは、1918年のスペイン風邪流行時の都市の対策の違いによる死亡率の比較のコラム。
規制を行わなかったフィラデルフィアでは死亡率が14%程度だったのに対し、映画館・学校・会議場の閉鎖の処置をとったセントルイスでは、死亡率がピーク時で2%程度だったそうだ。

 不要不急の外出を避け、人の集まる場所にはなるべく行かない事が大規模な感染を防ぐのに重要だという事がよく判る。

 ※新型インフルエンザでも、こういった処置をとれば死亡率がこの程度だろうと予測する数値ではないので、その点誤解されないよう!

 話は変わって、企業向けの新型インフルエンザの予防と対策向けの小冊子を見つけた。
influenza.jp/」からダウンロードできる。

 東京都発行のしおりと同様、新型インフルエンザの基礎知識の他、企業のパンデミック対策チェックリストがついており、社員の啓蒙のために配布するには良い資料だと思う。

 そして経営者なり総務に提示して、会社の新型インフルエンザ対策を促すための資料としても使えるだろう。

 これだけメディアで新型インフルエンザの話題を取り上げ、企業の新型インフルエンザ対策の重要性が言われているのに、なんら手を打たずに社員に多くの(平均以上の)死亡者が出たら経営者の責任を問われても仕方ないように思う。

 不景気だからという言い訳は通用しない。
なぜなら、お金の掛る対策用品の備蓄や在宅勤務を可能とするシステムの構築が対策の肝ではないからだ。
流行が始まったら、どのタイミングでどのような運用体制にするのかといった指針を決め、社員が適切な行動が取れるよう家族のケアも含めて社員教育を行う事こそが、肝である。

 不景気で時間の余裕があるのなら、今こそ指針を検討し、社員教育を行う好機ではないだろうか?
他の自然災害への対策も同じだし、ひとつの災害対策ができれば、他の災害毎の状況に合わせた対策を組み替えれば応用は簡単ではないだろうか?

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February 03, 2009

インフルエンザ感染リスクを1/10にする方法

誰でもでき、タダでインフルエンザ感染リスクを1/10にする方法がある。
それは、歯磨き! 先日NHK「ご近所の底力」で紹介されていました。

 歯と舌をきれいにし口腔ケアをしっかりやると、インフルエンザの感染リスクを1/10に減らす事ができるらしい。
東京歯科大学の奥田 克爾氏の研究では、特別養護老人ホームで専門家が口腔ケアを指導したグループはインフルエンザ感染が1/10に減ったそうだ。

 インフルエンザウィルスが増殖するには、口の中で繁殖する細菌の生み出す酵素が必要だそうだ。
口腔内の細菌が多ければ、この酵素も多く、インフルエンザウィルスが増殖しやすくなる。

特に重要なのは舌をきれいにする事。
歯ブラシを舌にあて、奥から手前にかき出すそうだ。

 東京都では、今シーズンのインフルエンザの流行は、過去10シーズンの同時期では最も感染者が多く、「インフルエンザ流行警報」が発令中とか。

 新型インフルエンザ流行の予行練習だと思って、手洗い・うがい・口腔ケアをしっかりやる事を習慣化したいですね。

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February 02, 2009

公園や校庭に雨水を溜める

国土交通省は公園や学校のグラウンドなどに雨水を溜める場所にする整備を進める。
地表を数十センチ掘り下げたり、地下に調整池を埋め込むといった仕組みで、全国の自治体へ整備を呼び掛ける。また、三大都市圏の自治体がつくる調整池は半分の費用を国が補助する。 (1/26日経)

 従来の水害対策は降雨量に対応できる能力の設備を整備するというアプローチだったのに対し、今回の試みは、雨水が一気に河川に流入するのを防ぐというアプローチ。

 最近の集中豪雨のすごさや、洪水の被害想定から、従来のやり方だけでは限界があり、アスファルトに覆われ一気に河川に水が流入する事が問題があると気付いた結果でしょう。

 特に都市部では、アスファルトに覆われて水が吸収される場所がなく、内水氾濫を起こしやすいといった特性がります。

 この地面に水を吸収させる仕組み、2007年9月の記事「地域の協力で水害を減らせる」で、武蔵野市や杉並区の小中学校での試みを紹介していました。

 試みから全国展開へ発展し、うれしく思います。
民間でもこういった対策が進めば、水害リスクが減るのではないでしょうか?
地球温暖化対策に、個人のエコ意識が高まったように、水害対策でも個人の意識が高まると良いですね。

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February 01, 2009

荒川堤防決壊による地下鉄浸水被害

半月近く更新を怠ってしまいました。 リピータの皆様申し訳ありません。 溜まったネタを消化します。
1/23 中央防災会議「大規模水害対策に関する専門調査会」は、「荒川堤防決壊時における地下鉄等の浸水被害想定」を公表しました。

 現状の止水対策を前提とした場合、17路線、97駅、延長距離147kmが浸水し、決壊から僅か3時間後には大手町駅など都心部の駅に水が達するという結果が出ました。

 この被害想定は、200年に一度の発生確率の洪水(流域平均雨量約550mm/3日)と1000年に一度の発生確率の洪水(流域平均雨量約680mm/3日)で、荒川の堤防が決壊した場合、地上および地下鉄への被害想定を行ったものです。
 以前から、洪水により地下鉄に水が侵入し、多大な被害が出る事を懸念する声がありましたが、今回シミュレーションにより具体的な被害想定を行った結果です。

200年に一度とか1000年に一度と言われると、「自分が生きているうちには、ないだろう」と考えがちですが、昭和22年(1947)のカスリーン台風の流域平均雨量は465.3mm(治水橋上流域)だったそうです。

 現在は、舗装面が多く降った雨が一斉に河川に流れ込む事、気候変動を考えるといつ起こっても不思議はないように思えます。

 200年に一度の発生確率の洪水で、足立区千住地先で堤防が決壊した場合は、堤防決壊後約1時間で千代田線北千住駅から線路に水が流入し、3時間後には大手町、4時間後に東京駅し、最終的に16路線、89駅、延長約138kmが浸水する。

 ちなみに東京の地下鉄は東京メトロと都営地下鉄で13路線287駅だが、この被害想定では地下に駅のあるJRなども含んでいる。

 地下鉄に浸水となれば、復旧にもかなり時間がかかるでしょう、都心の交通網は大打撃でしょう。

さっそく出入り口をほとんど塞ぐような対策を講じるようですが、対策が間に合う事を祈ります。

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