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May 22, 2009

市町村別新型インフルエンザ感染者マップ

市町村別の新型インフルエンザ感染者のマップを見つけたのでご紹介します。
Microsoft Live Search Mapsを利用した地図で、関連ニュースのリンクも貼られているので便利そう。

やはり関西圏の拡大が気になります。

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洗足学園の対応の是非

首都圏で初めての新型インフルエンザ感染者となった、洗足学園の女子校性についてのニュースが首都圏ではさかんに報道されています。

 新型インフルエンザの流行が話題になっていた11日から渡米した事について、「中止すべきだった」といった意見も出ているようです。


 報道で伝わる内容を見る限り、結果として感染してしまったが、適切な判断と対応だったのではないかと思います。
 校長が会見で涙を見せたから同情的になった訳ではありません。

個人参加のイベントであり、事前に両親・本人ともリスクについて協議し、合意の上で渡米した事。
渡米中も人の多い場所に出入りしたものの、現地の人の多くがマスクをしていない中で、ほとんどマスクをしていた事。 手洗いなども頻繁に行っていた事。

 帰国後も登校せず(すでに発熱していたせいでしょうが)、学校側も情報を公開し、近隣住民や生徒に配慮し、感染者は登校していないが休校とした事。

 感染するリスクを判断し、必要と思われる対策を行ったが、感染してしまったが感染は広まっていないという状況だと思います。

 一方、神戸の高校では渡航歴がないものの、季節性インフルエンザの季節ではないのに発熱者が続出していたのに対応せず、他校との交流試合に参加するなどして、感染が広まってしまっています。
 国内での二次感染が発生していない時期ではありましたが、水際対策が完全でない事は十分判断できたはずです。

この二つの事例は、とても参考になると思います。
危機管理では、リスクに対する対策として「保有」「移転」「回避」「最適化」があります。
・「季節性インフルエンザと同程度の健康被害だから、かかっても大した事がない旅行に行こう」 が「保有」
・「感染が怖いから旅行は取りやめよう」が「回避」
・「注意して対策を充分行って、旅行に行こう」 が「最適化」
・「移転」は良い例が思い浮かびません・・・ 通常は保険を掛けるとか、外部に依頼するといった対処です。

洗足学園の例は、「最適化」を選択したが感染し、しかし被害は広がらなったという例でしょう。
神戸高校は、「保有」に当たるのでしょうが、リスクを正しく評価できていなかったのでしょう。
修学旅行の中止や、休校は「回避」ですね。 もっとも「責任回避」かもしれませんが・・・

神戸の感染拡大で、一斉に休校処置にしたものの、高校生が繁華街で遊び歩いていたり、保育園に預けられない親が働きにでる事ができないなどの弊害も出ていますし、関西方面への修学旅行も中止が続いています。

 休校にしても高校生が繁華街でたむろしていては、新たな感染リスクが生まれます。

 今後も国内での感染は広がるでしょう、様々な判断を求められる場面も出てくるでしょうが、こういった事例を参考に、リスクを正しく評価し、感染拡大を防ぐ適切な対策を取っていただきたいと思います。

 余談ですが、政府がさかんに「冷静な対応を」と言っていますが、冷静な判断をするための材料や基準が示されていないと思います。

 また「冷静な対応」という言葉から、「神経質になりすぎ」を連想し、「楽観的な対応」と思われるのも困ります。

 
 

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May 19, 2009

小さな地震で耐震診断

このところ感染症の話題続きですが、地震対策の新しい技術をご紹介します。

 日常頻繁に起きる震度1程度の地震で耐震診断を行う技術が、東大)高野教授らによって開発されました。
建物に複数の小型センサーを設置し、震度1程度の地震による影響から建物の劣化状況や耐震診断として活用するという技術。(09/05/18 日経)

言われてみると、なんでこの発想が今までできなかったのだろうと思いますが、すばらしい技術だと思います。
遅々として進まない耐震診断や耐震工事に、変革をもたらす技術かもしれません。

 十数センチ程度のネットワーク接続型「IT強震計」を使い、ネットワークで監視する仕組みのようですから、単発的な診断だけでなく、ビルの健康診断的な使い方ができそうな気がします。

 構造設計の審査厳格化により、着工が遅れるなどの問題もありましたし、手抜き工事されれば知る術がなかった訳ですから、こういった技術が低価格で実現できれば、大きな安心が得られると思います。

 全てのビルに設置を義務付けて貰いたいような技術です。


 

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May 18, 2009

国内二次感染拡大-問われる対応力

16日に神戸の高校生の二次感染が確認されてから2日、すでに130人を超える感染者が確認され、急速に感染が広まっている。

 すでに休校を決めた学校は1000校を超え、社会の機能への影響も出始めたようだ。

関西では、マスクを求めて薬局に長蛇の列ができたようだ。
国内での流行は時間の問題と言われていたのに、いざ地元で流行という報道がされないと用意をしない人が多いのだなと思った。

 関東や他の県でも時間の問題だろう。 まだ用意ができていない人は早目に備えるべきだ。


 今回の新型インフルエンザ発生で特長的なのは、想定されていた強毒性鳥インフルエンザ由来ではなく、弱毒性であった事。 

 想定よりも症状が軽く、季節性インフルエンザ程度の症状と言われており、行政や企業も判断に迷いがあるようだ。
 季節性インフルエンザと同程度の症状なのに、社会や企業の活動を制限して良いものか? ましてこの不況の時代、企業の存続にも関わってくる問題だ。
 市民の意識も同じだろう、季節性インフルエンザと同程度と考えれば、大切な予定をキャンセルしてまで外出を控える人は少ないだろうし、軽く考える人も多いと思う。

 結果、強毒性のインフルエンザ以上に拡大が広がるのは必至だろう。

 今は早期に手厚い治療が行われ重症化していないが、感染がまん延し医療機関の機能がマヒしたり、症状があっても受診しない人が出てくると、死者を含む被害が出てくるはずだ。

 感染拡大を防ぐには、個人の基本的な予防策の徹底に尽きると思う。
つまり、マスク・手洗い・うがいと咳エチケットの徹底だ。

 海外ではマスクをして歩いていると奇異に見られるという話を聞く、日本では花粉症の影響もあって、今は不思議な光景ではない。 そして日本は世界でも最も衛生状態が良い国なのだから、世界で最も実現しやすい国のはずだ。

 接客業だからマスクをしていられないといった話も聞くが、「インフルエンザ対策としてマスクを着用しております」と張り紙一枚されていれば客は納得するし、私が客なら「ちゃんと意識している店と」むしろ安心できる。

 学校も予防的に休校にせず季節性インフルエンザと同等の扱いにし、そのかわり予防策を徹底して指導したほうが、教育として役に立つと思う。

 また、マスクだけが注目されがちだが、接触感染が軽視されていないだろうか?
帰宅時はもちろんのこと、こまめに手洗いをしたい。

 今は、携帯用のアルコールジェルが簡単に入手できるから、外出時に使うと良いと思う。
飲食店や公共の場所でも、消毒液を置くとか積極的に取り組んでいただきたい、それが営業自粛を防ぐ対策になるのだから。

今回の新型インフルエンザ流行は、いつか必ずくる強毒性新型インフルエンザ流行の世界規模での演習だと受け止め、その対応を学びたい。




 
 

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May 14, 2009

発熱外来設置状況

厚生労働省は各都道府県の発熱外来の設置情報を公表した。
県内に患者が発生した場合に開設を予定している発熱外来の設置予定数であり、開設済み及び準備中を含んだ数字で、まん延期にはさらに増設を検討している都道府県も含まれている。

 その数は全国で793箇所。 単純に総人口で割ると、161千人当たりに1か所という計算になる。
都道府県別の設置数と人口/面積で比較してみた。

1カ所当りの人口が最も多いのが千葉の556千人、少ないのが長野の38千人。
1カ所当りの面積が最も多いのが北海道の1941k㎡,少ないのが東京の33k㎡。

設置場所は公開されていないので、都市部に偏在するなどあるだろうから、こんな単純な比較では意味がないのだが、都道府県によりかなり差がある。

 病院不足など根深い問題が背景にあるのだろうが、いざ国内でまん延した場合に不安を覚える数字だ。

一方、新型インフルエンザの致死率は0.4%と推定されるという報道もあった。
メキシコの死者数を踏まえた数字なので、他国ではもっと少ないという見方もある。

季節性インフルエンザが、0.05%~0.1%の致死率と言われ、感染力も強いと見られている。

 最近の報道では、水際で食い止められた4例を除き国内で発生していない事、「疑い例」を報じ、結果「陰性」といった報道が多いこと、感染者の健康被害が軽微な事などから、新型インフルエンザに対する警戒心が少し弱まっている気がする。

 発熱外来の設置数が少ない事を考えると、国内でまん延すれば社会的にも大きな影響が出るだろう。

 過剰反応をする必要はないが、個人や職場の感染防止の意識を緩める事なく注意する事が大切だ。
「仕事や用事があるから、多少の熱があっても出かける」のが日本人の生真面目さだろうが、「新型インフルエンザなら周囲に多大な迷惑を懸ける」事を忘れてはいけない。

 また、誰がいつ感染し1週間以上欠けるか判らないという前提で、仕事の体制を組むといった事を今から進めておかなければならないと思う。

 行政もマスコミも感染防止や医療体制に目が行きがちだが、こういった社会生活での影響を最小限に留める事への対策やとるべき行動についても、もっと啓蒙するべきだと思う。

Hatunetugairai


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May 06, 2009

冷静な対応と過剰反応の境目とは

新型インフルエンザの国内での流行が危惧される中、一般の人にもプロ用の防護服やゴーグル、マスクが売れるなど、過剰反応が起きているとの報道も出ている。

 5/5のWBSの新型インフルエンザ報道のコメントの中で、小谷キャスターが「備えている人から見れば何もしていない人は冷静さを欠いているし、備えてない人から見ると備えている人は冷静さを欠いているように見える」と言ったコメントがあった。

 確かにその通りだと思う。
だが、今行った行動よりも、なぜ行動したかが問題ではないだろうか?

 今回の新型インフルエンザは、季節性インフルエンザ程度の感染力と毒性の強さと言われる中で、日常的にN95マスクを付けるのは過剰反応だろう。 しかも間違ったなマスクの付け方だったりする・・・

 しかし、強毒性鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザ流行の恐れが以前から警告されていたが備えをしていなかった人達が、新型インフルエンザの出現は現実的な問題だと認識し、将来発生するかもしれない毒性感染力の強い新型インフルエンザに対する備えをしたのなら、冷静な対応ではないだろうか?

同じ行動だったとしても、報道に対して短絡的に反応して行動すると過剰反応。
報道から得られた情報で、将来も含めたリスクをイメージし行動したなら冷静な対応だろう。

 今回の新型インフルエンザの流行は、弱毒性で本当に良かったと思う。
今回の教訓が、今までの新型インフルエンザ対策の問題点を洗い出し、自国の対策レベルを上げるだけでなく、世界の対策レベルを上げる事が重要な事を教えてくれたように思う。

 今回の新型インフルエンザの流行は、地震に例えれば大地震が来ると言われている中、震度4の地震が来たようなもの。

  「なんだ、こんなものか」と安心しないで欲しい。 強毒性鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザ発生の危機が去った訳でもないし、同じような感染拡大の仕方とは限らないのだから。

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May 01, 2009

発熱外来は非公開らしい

成田の女性、横浜の高校生共に新型インフルエンザではなかったようで、とりあえず安心してGW突入です。
朝刊一面で報道されるなど、やや報道が過熱ぎみの感もありますね。

 ただ、感染の疑いがあれば「新型インフルエンザ」という前提で必要な処置を取らなければ、前回の記事のように判明した時には大量の2次感染が発生している事になりかねません。
 2次感染を疑われた方々は、大変不便な思いをされ不満を言いたくなるでしょうが、万が一に備えて協力する事が、結局はご自身と周囲の方々のためになると納得するしかないですね。


 ここのところ、「○○県 発熱外来」といったキーワードでの検索がかなりあります。

 私もマップでも作ろうかと検索してみたのですが、どうやら基本的に非公開のようですね。
特定の病院に患者が殺到するのを防ぐためとか書いてあったサイトもありました。

 基本ルールは、自治体の発熱相談窓口に連絡し、電話で発熱外来受診の指示を受けた方のみ指定された発熱外来に行くという仕組みのようです。
 
 発熱相談窓口は、各自治体のホームページのトップにリンクがあるはずです。
また、判らなければ厚生労働省の「都道府県による新型インフルエンザ相談窓口」に一覧が掲載されているので、ご確認ください。

 この非公開というのは、自治体の発熱外来の体制が貧弱なのを公表したくないからではないかと、つい勘繰りたくなります。 未だに県内にひとつの発熱外来も設置できていないところもあるようですから。

苦言ついでに・・・もうひとつ気になるのは、発熱外来を受診する時は「なるべく公共交通機関を使わずに」と案内しているらしい事。
 独り暮らしの老人とかどうしろと言うのでしょう。 患者が殺到するかもしれない状況で救急車を使ったら、通常の救急医療に支障が出るという理由でしょうが、国なり自治体が民間救急を借り上げるとか、対策をほどこしたタクシーを用意するとか、いろいろ方法はあるはずです。

 タクシー券の無駄遣いするくらいなら、感染拡大防止に使って欲しいですね。

余談ですが、今日ホームセンターに寄ったら「緊急入荷!」と書いて、3MのN95マスクが山積みされていました。
価格も20枚2400円と結構安かったです。 通販で手に入りにくくなっているようですので、ホームセンターをチェックすると良いかもしれません。

 ちなみに外出の際に付けるマスクなら、サージカルマスクで十分なようです。
家族が感染し自宅療養になり、看護する家族が付けるためなら、N95マスクがあると安心でしょうが。

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パンデミックシミュレーション

ついに日本でも新型インフルエンザ感染の疑いのある例が出ました。 成田の検疫で発見され、詳細の検査が行われるようです。

 もし日本でも流行したらどうなるのか? 誰もが不安に思う事だと思います。
国立感染症研究所の大日氏が「新型インフルエンザに関する拡大伝搬モデル」という研究の成果を発表されており、感染症情報センターのサイトで紹介されています。

 実際の人の流れのデータを元にしたシミュレーションで、
・東京都八王子市在住の人が外国で感染、
・感染3日目に帰国、
・4日目に丸の内の会社に出社し、発症
・5日目に医療機関を受診、検査診断。
・6日目に対策が実施される というシナリオです。

 感染が確定し対策が行われた時点で、首都圏全域に広がり、33,000人が感染しているという結果になっています。

 但し、外出を自粛する事により感染者を1/13に減らすことができるという結果が出ています。
なお、このシミュレーションは首都圏、仙台、北部九州(福岡)について実施済みのようです。

 もちろん、これは一定の条件を想定したシミュレーションの結果であり、インフルエンザの感染力等により変化しますが、今回は症状が軽い例が多いのでよけい感染が広まり易いのではないかとの見方もあります。

 検疫でチェックできるのは発症した人だけなので、この想定のように帰国後に発症した場合が怖いですね。

 国内で感染例が発見されてから、手洗い・うがいなどの対策を取ればいいと多くの人が考えると思いますが、このシミュレーションを見る限り、感染が確定した時には既に遅いという印象を受けます。

 GW中の行動も注意が必要ですね。

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