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August 12, 2009

駿河湾の地震

8/11早朝、駿河湾でM6.5の地震が発生、静岡県で最大深度6弱が観測されました。
神戸の集中豪雨による被害に続き、台風9号の被害が警戒される中で、寝耳に水の地震でした。

100名を超える負傷者が出たものの死者や住宅の全半壊はなく、大きな被害がなかったのがなによりです。

いくつか気になった事を書きとめます。

1)最大震度6弱なのに、被害が少なかった。 震度基準はこれで良いのか?
震度のわりに被害が少なかったのは、揺れの時間が短く、細かな振動だったからといった事をニュースで解説していました。
 揺れによる被害の程度を表す日本独自の震度基準(気象庁震度階)ですが、1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の翌年から、地震計の測定値から自動判断される「計測震度」を元にした「気象庁震度階級」に改められています。

阪神淡路大震災以降の震度4~6規模の地震を見ても、震度と被害の程度が対応していないように感じます。
 揺れのパターンや地盤による伝搬の仕方など、複雑な要素が関連していますが、「被害の程度の目安」としては見直しが必要な気がします。

 同時に、過去の地震で大丈夫だったからといって安心はできないという事です。「阪神淡路の地震波でも大丈夫!!」という言葉にも安心できないという事です。

2.大動脈「東名高速」に対する不安。
 静岡県牧之原市の東名高速で、道路が崩落しました。さいわい走行中の車が巻き込まれる事はありませんでしたが、「阪神淡路大震災レベルにも耐えられる」としていたが、はるかに弱い地震で崩落が発生しました。

 「盛り土した場所」「豪雨により地盤が緩んでいた」のが原因で想定外の事態との事ですが、東海地震が発生したら東名は寸断され、復旧には相当の時間がかかるのではないかと思います。

その点、新幹線は一部で2センチ程度のゆがみが発見された程度だったのは、素晴らしいと思います。
もっとも全てコンクリートの枠に乗っている新幹線と比べるのは酷かもしれませんが・・・

「第二東名」 必要論が高まるかもしれません。

それにしても、先日の福岡-大宰府間での土砂崩れも含め、高速道路で走行中に災害にあうのは怖いですね。

3.また休み中の地震
 大きな地震の度に書いている気もしますが、お盆休み中の地震でした。 そのおかげで工場が稼働しておらず被害も起きなかったようです。

 BCPを策定する会社も徐々に増えていると思いますが、今回のような長期休暇中の災害への対応もしっかり織り込まれているでしょうか?

東海地震が起きると言われてすでに30年、多くの人の意識から風化しつつあった東海地震発生の重大性を思い起こさせる地震だったと思います。

 最近、風水害の被害ばかりが目につきますが、これを機に大地震に対する備えが見直されると良いと思います。

 また夏休み中ですので、お子さんが地震について学ぶ良い機会ではないでしょうか?
各地の防災館を訪れ、家族で地震対策について話し合う良い機会ではないでしょうか?

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» 気象庁 気温 [鬼のように旬なニュースダイジェストから]
防災:明日は我が身: 駿河湾の地震 揺れによる被害の程度を表す日本独自の震度基準(気象庁震度階)ですが、1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の翌年から、地震計の測定値から自動判断される「計測震度」を元にした「気象庁震度階級」に改められています。 ...(続きを読む) 東海地震に結びつかず⇒ 静岡の震度6弱で気象庁の見解 - 明日への ... 気象庁によると、余震も続き、有感の余震は午前11時現在で計14回。また同庁は一時、静岡県と伊豆諸島に津波注意報を発令。御前崎市で午前5時46分に4... 続きを読む

受信: Aug 12, 2009 2:31:52 AM

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受信: Aug 12, 2009 6:06:37 AM

» 静岡で震度6弱,台風と混ざった「複合災害」は大丈夫か [あれは,あれで良いのかなPART2から]
今朝方静岡で最大震度6弱の大地震が発生しました。 この地震により100人以上が怪我をしたほか,東名高速で道路の崩落が起こるなどして通行止めになるなど,大きな傷跡を残しました。 しかし,気象庁の発表では,今回の地震と東海地震との因果関係はないとのことです。 静岡 震度6弱 よぎる「東海の悪夢」 プレート内部断層型 余震警戒 (産経新聞) - goo ニュース 被害が最小限で何よりでした まず,被災者の方に対し,心よりお見舞い申し上げます。 今回,台風9号の影響もあり,そちらは大変大きな被害が発生... 続きを読む

受信: Aug 13, 2009 12:14:20 AM

コメント

お久しぶりです m(_ _)m

今年は気象状況が安定しないまま8月を迎えてしまい、「豪雨」「台風」「地震」と自然災害てんこ盛りですね。
本業でも不安定な気候に頭を悩ませています。

>2.大動脈「東名高速」に対する不安
ニュース映像で崩落するシーンを何度も見かけましたが、気になったのは「路盤」
通常アスファルトの下には「路盤」言われる砕石(単純に言えば砂利)層が国道ならおおよそ40~50cm、県道でも30~40cm位は入っているはずですが映像では・・・?
「路盤」がしっかりしていないと「アスファルト」なんてどれだけ厚くても関係有りません(夏場の気温次第では柔らかくなる位ですから)。
ちなみにドイツのアウトバーンの「路盤」は確か100cm程だったと記憶しています。
おまけにどう見ても横は「谷間」なのに「盛土」の法面は「土羽」むき出しの無防備で水に「侵入してくれ」と言わんばかり。

>「盛り土した場所」「豪雨により地盤が緩んでいた」のが原因
上記を踏まえれば起こるべくしてと言う感じです。

復旧計画も「親杭横矢板」みたいですが「親杭」の長さ次第では・・・・・。
正直不安です。

長々とすいません

投稿者: 二日酔いの猫 (Aug 12, 2009 11:09:23 PM)

こんばんは。
今回の地震,結構ビックリしましたが,震度の割に被害が少なかったのは,不幸中の幸いという偶然の話だけではなく,静岡県民の防災意識の高さも大きく影響したのかな,って思います。

ところで,東名高速の崩落ですが,実は,道路全般の話として,建物や鉄道と比較すると,道路の耐震対策は比較的後手に回っています。橋梁部分は阪神大震災を機に全面見直しをしましたが,盛り土部分は,そんなに大きな変更やチェックをしていません。
政治的な裏話を別にしても,やはり道路は災害時の緊急物資輸送路として機能させる必要がある以上,ある程度耐震にも力を入れるべきなのかな,って思わされました。

投稿者: おかにゃん (Aug 12, 2009 11:52:42 PM)

二日酔いの猫さん、おひさしぶりです。
コメントありがとうございます。

>路盤
たしかにご指摘の通りですね。 気づきませんでした。
舗装のし直しは何度もやっているでしょうから、ミスの類は考えにくい。
 この状態が当たり前だったのでしょうか?

それと以前から感じていたのですが、最近の高速の路面は水たまりができない舗装になっていますね。
 舗装面の下に水を通すような仕組みでしょうが、これも地盤を緩める一因なのでしょうね。

情報ありがとうございました。

投稿者: isana (Aug 13, 2009 12:01:54 AM)

おかにゃんさん、おひさしぶりです。
コメントありがとうございます。

 NEXCOのサイトを見ても、耐震補強については橋脚についてしか説明がありませんね。来年度には耐震補強が完了するようですが。

路面下の見直し、盛り土部分だけでも相当な工事になりそうですね。
また九州自動車道の土砂崩れの問題もあり、側面の見直しも必要でしょうから、工期・費用共に相当大変でしょう。

投稿者: isana (Aug 13, 2009 12:11:02 AM)

おはようございます。

褶曲日本列島、私達の国は捻じれの上に成り立っているのだそうです。
珪藻土の全国分布図を見ますと納得しました。キッカケは近くに切り出し七輪に適した土はないか?と、相変わらずの防災馬鹿ですね。(笑い)

TV報道で元々の地形からの説明を見ました。小高い丘のような場所では力が1点に集中する局面もあるのだそうです。ハッキリ言って解らない。
深海生物は熱床のような噴出場所に集まる! 活断層に添って人類の都市は栄え、如何に自然と共存出来るのか?が問われるとありました。
今回は考え方では東海地震の予震?かえって東海地震が速まった?感測もあるのだそうです。

水害もそうでした! 誰も予測出来ない災害、災害対策本部の1階が水没ですから・・・・・
私達の備えを超えた局面では何も出来ない事も想定する中で活路を見出すには平常時のシュミレーション訓練レベルを上げるしか術はなさそうですね。

投稿者: ippo248 (Aug 13, 2009 5:54:37 AM)

長い間、ご無沙汰しておりました。

今回の地震の体験者です。浜松在住の防災士Jamesです。
震度4らしいですが、大したことなかったというのが感想です。
もちろん、続いてでかいのが(東海地震本番が)来ると思って、
家族を大声で起こして出口の確保、枕元の防災ベストを持ち、
身構えましたが、本番は来ずとりあえずはほっとしました。 
家内に風呂水をこぼさないように指示して、急いでPCで情報収集しました。

ああ、 AUの 緊急地震速報対応の 携帯電話を持っていましたが、
速報メールは揺れの4秒ほど遅れて届きました。
(意味ないじゃん、気象庁は05:07:15秒に速報を出したらしいけど、
AUは 7分22秒に送信していて7秒遅れて、送信)

その後、御殿場に教会キャンプに車で行っている友人達に浜松の状況を
メイルして、安心させてあげました。
大した揺れでないので、大丈夫とは思ったけど、会社の事務所の
早番勤務者に電話をしたら、電話は全く不通、輻輳してました。
固定電話、携帯とも輻輳でした。携帯のCメールは届きましたが?


まあ、本番前の準備ということで、割り切っております。
これで、もっと静岡県民が真剣に耐震改造や、家具の固定をやって
くれるといいですね。 
絶対に本番は来ますから。

投稿者: James (Aug 13, 2009 6:05:54 PM)

>最近の高速の路面は水たまりができない舗装になっていますね。

参考までに

排水性舗装
http://www.nippo-c.co.jp/tech_info/general/SG02001_g.html

透水性舗装
http://www.nippo-c.co.jp/tech_info/general/SG02009_g.html

当然高速道路で盛り土であれば「排水性舗装」でしょう!?

投稿者: 二日酔いの猫 (Aug 13, 2009 10:59:08 PM)

>IPPO248さん、コメントありがとうございます。
災害のたびに「想定外だった」というコメントを聞きます。
 何事もさまざまな制約の中でやらざるを得ない以上、仕方のない事ではありますが、ひとつひとつの教訓から多くを学び、次に確実に活かす事が大切ですね。

>JAMESさん、おひさしぶりです。
現地の状況ありがとうございます。
報道を見ていると、携帯の緊急地震速報の場合は、一斉同報という訳にはいかないようですね。

 輻輳の問題は、利用者が積極的に171などを使わない限り解決しないでしょうね。

東海地震は今回の地震の200倍のエネルギーだと防災科研が発表していますから、今回無事だったと安心せず、地震対策の意識がより高まると良いですね。

>二日酔いの猫さん、追加情報ありがとうございます。
排水性舗装は下の層で横の排水路に流し、透水性舗装は下に流す訳ですね。 勉強になりました。

 現場の舗装の断面を見ると、複数の層からなる舗装には見えませんね。

[JIS前兆報告]
ページ右上の「地震前兆報告数」が東日本で84となっています。 明日もまた地震がありそうです。
小さければ良いのですが・・・

投稿者: isana (Aug 14, 2009 12:25:59 AM)

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