« 緊急地震速報を初体験! いろいろ判った | トップページ | 手回し充電器のレビュー・・・でも時代は変わった »

September 01, 2009

NHKスペシャル 首都直下地震

防災の日、NHKスペシャルでは「首都直下地震 見逃された危機」が放送されました。
最近の地震関連の番組の中では、一番良かったのではないでしょうか?

9/6(日)に再放送予定のようです、見逃した方はぜひご覧ください。

内容は3つ。
1)超高層ビルでの被災被害
 超高層ビルでは耐震対策のため揺れが大きく、倒壊しなくとも被害も大きいが、その対策は余り論じられていなかった。
 怪我人を下に下ろすだけでも大変。 高層ビルに入居する会社の取り組みを紹介。

 なお、放送では「はじめての高層ビルを想定した振動実験」と紹介していましたが、E-ディフェンスで2008年3月に実験が行われています。

 こちらの画像のほうが衝撃的です。 高層ビルにお住まい、お勤めの方はぜひ動画をご覧ください。
 「防災科学技術研究所 加振実験映像

 また避難には、先日「世の中進歩堂」という番組で紹介されていた「レスキューリール」という商品が役立ちそうだと思いました。 1000ft(305m)の高さからビルの外壁を降りる事のできる装置。 1秒に2mのスピードで安全に降りる事ができる装置とか。 300mの高さから、地上に降りるまで約3分、その間に余震が起きたら恐ろしすぎますが、避難の早さは確実に早いですね。

 昔ご紹介した、避難用パラシュートよりは、こちらを使いたいです。

英語ですが動画がありますので、こちらのサイトをご覧ください。

2.経済の停止
 日本の企業の本社の多くが集中する東京で発生するとされる首都直下型地震。本社が機能停止する事により会社全体が機能停止に陥る。

 欧米に比べ遅れている日本のBCP対策の必要性と、既に取り組んでいる企業の抱える課題を紹介。

 今までのBCPの必要性を説く番組の中では、一番良かったように感じます。
 お金を出せばシステムのバックアップは作れるが、代替の人は簡単には養成できない。

 企業存続の危機に最前線でリーダーとなるべき(リーダーの代わりになるべき)人の実践的な訓練の重要性を感じた。

3.避難所不足
 区内の避難所は、被害想定でも収容しきれないと想定されているが、さらに多くの帰宅困難者が通過する区では、帰宅途中の被災者も受け入れる必要がある。 

 江戸川区ではこれらの人も含めると、一人半畳程度のスペースしかなくなる。

 私の住む区も同様。 帰宅支援道路から近いだけに、深刻に感じました。

 この放送では取り上げられませんでしたが、消防庁の調査では「防災拠点の耐震化率は66%」という結果も出ており、被災後使える避難所は想定よりも、さらに少ない事でしょう。

 まったく、防災の事を知れば知るほど、自助・共助でなんとかしなければと感じます。

以上3点は、過去の記事でも何度か取り上げています。 興味のある方は右の検索窓から検索してみてください。


|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36066/46093352

この記事へのトラックバック一覧です: NHKスペシャル 首都直下地震:

コメント

こんばんは。
この番組,実は途中から見ましたが,結構現代的問題点を鋭くついている感じがしました。
大きな問題点は,なんだかんだ言って,市民も企業も,「まあ,行政がどうにかしてくれているだろう」とか「被害はどうにか防げるだろう,きっと」などという他力本願的な発想がまだまだ強い,っていう点にあるのかな,と思います。
避難所はあくまでも避難をする場所に過ぎず,到着した瞬間からすべて安心っていう訳ではないことを,もっと多くの人に自覚してもらいたいなあと思います。「少なくとも2泊3日分の非常食は各自確保」が基本だ,っていうことが大切なことなのですが・・。
そういう意味では,この番組,良いインパクトを与えたと思います。

投稿者: おかにゃん (Sep 1, 2009 11:56:30 PM)

おかにゃんさん、さっそくコメントありがとうございます。

 この番組良かったです。ぜひ見逃した部分も見てください。

 多くのマスコミが、他力本願的ではいけない事、自助・共助がなければ大変なんだという事を伝えて欲しいですね。

 政権も変わった事だし、いっそ「あてにしてくれるな宣言」でもしてくれたほうが良いのかもしれません。

投稿者: isana (Sep 2, 2009 1:04:55 AM)

こちら青森では首都圏のような超高層建築物もありませんし、帰宅困難者になることも少ないのですが、地震での<見逃した対策>はまだまだあると思います。「建物自体は免震・耐震構造でも、家具・事務機器はしっかり固定しておかないと大ケガの恐れがある」と改めて認識しました。
後半の避難所と帰宅困難者の対策ですが、全ての人口を自治体で救う必要もないと思います。江戸川区の例でもあったようにあまりにも膨大な数でそれを限られた施設と職員で賄いきれるはずがありません。何も用意・対策をしていない住民側にも責はあるのです。近年の建築であれば地震後でもその建物は使用可能である可能性も高く、行政の援助を請う前に、まずは町内やマンション棟ごとに対策を取り、<避難所は最終手段>という姿勢をまず示すのが肝要と感じます。

うちには飼い犬が2匹いますし、それらを置いては行けない(親バカですが)ので、避難所は使わない気心で用意しています。

投稿者: h_tanzy (Sep 2, 2009 2:56:41 AM)

H.TANZYさん、コメントありがとうございます。

>全ての人口を自治体で救う必要もないと思います。
江戸川区の地域防災計画によると、収容可能人数は32万人に対して、人口は67万人ですから、元々全員入る想定ではなく、被害想定に基づく被災者を想定しているようです。

江戸川区は液状化が想定される地域ですから、被災者の割合はかなり高いでしょう。

そもそも都市部では、立体的に暮している訳ですから、避難所で平面に避難するのは無理があります。

>何も用意・対策をしていない住民側にも責はあるのです。
その通りだと思います。 ただ江戸川区のように、ほぼ区の全域が液状化の恐れのある地域だと、個人でできる対策に限界があるのも事実。 高層マンションでないと固い地盤に達する杭は打たれていないものと思われます。

 私は以前から、地方と協定を結び被災したら、どんどん疎開させるべきだと考えています。 その代わり平時は、区民がその地域に遊びに行くとか農作物を優先的に買うとか、地方活性化に貢献するといった仕組みです。

首都圏では人が多すぎるのですから、無理が生ずる事を前提とした抜本的な対策を考えて欲しいものです。

投稿者: isana (Sep 2, 2009 4:48:06 AM)

コメントを書く