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December 26, 2009

事例に学ぶ:地域の被害想定と対応

地域で災害の想定とその対応策について検討しようと思っても、実際の被災経験がなければ想像がつかないものだ。 やはり過去の被災の経験を参考に時代に合わせてアレンジするのが、一番の近道なのだろう。

 防災科研の「災害リスク情報プラットフォームの開発に関する研究」グループが、新潟県山古志村や神奈川県藤沢市での取り組みについて、動画を含めて紹介している。

 一口に地域の被害想定と備えと言っても、参加メンバーの関心事や想定レベルが異なり、意見がまとまらない事が多いと思うが、こういった事例を一緒に見る事で、ある程度の方向性がまとまり、話し合いが進むのではないだろうか。 特に動画だと具体的なイメージが掴めるのが良い。

私たちはどうしても、報道やTVで流されるイメージが強く残り、それ以外の事には考えが及ばなくなりがちだ。
ニュースなどでは、センセーショナルな事を中心に報道されるので、それ以外の地味だけど多くの人が困る事などは知る機会もなく、被災した際の全体の大変さをイメージしにくいものだ。

 こういった研究成果を判り易い形で広く提供してくれる活動は、とても参考になる。 今後も期待したい。

 12/18に、東京国際フォーラムで、この研究グループの「第2回災害リスク情報プラットフォーム研究プロジェ
クトシンポジウム」が開催された。  

 私も申し込んでいたのだが、あいにく急な仕事で参加できず残念に思っていた。
メルマガで当日の資料や動画が公表されている事を知った。

 今の時代、サイトで資料等紹介してくれるのはとても有り難い。

簡単にシンポジウムのカリキュラムだけ、引用してご紹介する。
興味を持たれた方は、こちらから資料をダウンロードしてご覧ください。

[午前の部] 災害リスク情報プラットフォームプロジェクトの展開
1.プロジェクト全体のコンセプトと進捗状況
2.地域主体で実施する災害リスクガバナンスの再編手法
  ~被害想定・防災マップ・災害リスクシナリオの作成による災害リスクコミュニケーションを通じて~

3.地域主体で運用・活用する災害リスク情報活用システム
  ~「知」を可視化し地域活動を支える「eコミュニティ・  プラットフォーム」と「地域防災キット」~

4. 手段・道具の地域への適用と実証事例
  ~地域特性を考慮した防災活動のあり方と新たなる関係の創出~

[午後の部] 地域コミュニティの被害想定と災害リスクシナリオ
1.長岡市山古志地域竹沢集落の実践と課題 (動画)
2.藤沢市鵠沼地区鵠沼海岸5丁目の実践と課題(動画)

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December 20, 2009

伊豆地震とインターナビの取り組み

伊豆の群発地震、連日の地震で地元の方は大変だと思います。以前の時も長期の休みを控えた時期で、旅館などは予約キャンセルが相次ぎ大変だったと記憶しています。

昔紹介した事がありますが、ホンダのカーナビ「インターナビ」には防災情報を提供する機能があります。
その中で、「災害時移動支援情報共有システム」というサービスをご存知でしょうか?

気象協会の地震情報で震度5弱を検出すると自動的に起動し、震源地付近を走行している「インターナビ」搭載のホンダ車の走行軌跡(フローティングカーデータ)や、MapFanWeb、いつもNAVIの会員からのクチコミ情報、PASCOからの被災地の航空写真などからの情報を統合して提供するサービスです。

現在は、インターネット地図サービスのMapFanWebや、「いつもNAVI」で、一般からもこの情報を見る事ができます。

 ホンダ「インターナビPremiumClub」利用者は、カーナビからもこの情報を知る事ができます。

 今回、伊豆の地震で震度5弱を記録しましたので、サイトを見てみました。
以下の画像は、MapFunWebの災害情報共有サービスの今回の伊豆の地震の情報画面です。
Saigai

 今回は、さいわいほとんど被害が出ていないので航空写真や口コミ情報が掲載されていませんが、震源地や震度、そして近くの道路の通行実績(緑線)が表示されているのが判ります。

 この試みは、防災科学技術研究所の「ライフライン情報共有の実証実験」「災害時道路情報共有化に関する研究」で、新潟中越地震の再に評価され、成果が出たようです。

この情報を行政に提供するといったニュースも読んだ記憶があります。

 こういったアプローチはとても素晴らしいと思います。 行政による情報収集だけでなく、被災地に散らばっている車のカーナビデータから情報収集できれば、効率良く情報収集できますし、実際に被災地にいる車もラジオの被害情報を延々と聞かなくても状況把握ができるのですから。

このフローティングカーデータは、渋滞情報の把握にも使えVICSの渋滞情報よりも広範囲でタイムリーな渋滞情報なので、日常生活でも役立ちそうです。

この他、インターナビの防災情報としては、経路上の警報・注意報情報、津波情報、台風情報、豪雨地点予測情報、地震情報、路面凍結予測情報などが提供されます。

 また、車が震度5弱以上が発生した地域にいた場合、地震発生時の位置情報を登録しておいたメールアドレスに自動的に通知する他、カーナビから安否連絡を贈る事ができます。 この機能は家族にとってはかなり安心できる機能ではないでしょうか?

もちろん、これらの機能は通信機能(携帯orウィルコム)で通信ができるという前提ですが、現在の基地局はバッテリーを搭載しているので、地震発生直後に通信できる可能性は高いのではないでしょうか?

以前、私が経験したのですが、高速を走っていて次のSAで休憩しようと思っていたら、集中豪雨になり車からお降りる事もできず、前のSAで休憩すれば良かったと後悔した事があります。

 経路上で集中豪雨である事を知らせてくれるインターナビだったらと思います。

最近はゲリラ豪雨も多く、こういった機能は今後頼りになるでしょう。

安全・快適に目的地に着くという車本来の目的を考えると、カーナビで車を選んでも良いのではないかと思います。

 ちなみにこれらのサービスは無料です。 別途通信料はかかります。
後付けのナビでも対応している機種があるようです。

ホンダ「internavi Premium Club」の情報は、こちら


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December 15, 2009

発見、袋になるヒモと同等商品

昔100均で見つけて、防災用品としてとても良いと思っていた商品「袋になるひも」ですが、その後店頭で見つける事は出来ませんでした。

 以前から、同様の商品はないものかと気にしていたのですが、やっと見つけました。
商品名は、「ポリスリーブ万能袋」。 

 自称サバイバリストの柘植久慶氏プロデュースのTSUGE SURVIVAL TOOLの商品のひとつです。

同じような商品ですが、こちらは希望小売価格945円! 「袋になるひも」は100円だったのに、この価格差はなんなのでしょう! 

 防災用品として売られているものは、ずいぶん割高な気がしていましたが、売り方を変えるだけでこんな価格設定になるんですね。

価格はともかく、何かと便利な商品です。 日常生活でも時々活用しています。
私は、「袋になるひも」を幾つも買いだめしておいて良かったと思っています。

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被災時の飲み物としてココアを

ココアには歯周病予防、インフルエンザ予防(感染阻害効果),冷え性改善に効果があるそうです。
寒くなると暖かなココアが体を暖めてくれるのは、よく知られていますが、歯周病予防やインフルエンザ予防に効果があるとは驚きでした。

森永カカコ栄養研究所」で紹介されています。

 この効果を考えると、スティック状の粉末ココアを非常持出袋の隅に入れておくと良いかもしれません。
水が充分に使えない被災時では、歯磨きも充分にできないでしょうし、免疫が落ちてインフルエンザにもかかりやすい状況でしょうから、歯周病予防・インフルエンザ感染予防・体を暖める効果というのは、最適な飲み物と言えます。

カフェイン入り飲料のように、トイレに行きたくならない事もメリットです。
 
 そして、心身共に疲れきっている被災時の状況では、一杯のココアがホッとできる時間を作ってくれるでしょう。
頑張って乗り越えていくためのストレス対策というのは、重要な備えのひとつかもしれません。

難点は、冷えると洗いにくい事。 紙コップが必要でしょうね。

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December 14, 2009

来年は阪神・淡路大震災から15年

来年で、阪神・淡路大震災から15年も経つんですね。 来年1月16日に、お台場の日本科学未来館で「阪神・淡路大震災から15年 ~地震防災研究はどう変わったか~」という企画展が、防災科学技術研究所の主催で行われるそうです。

 阪神・淡路大震災を振り返るとともに、この15年の研究成果が紹介されるようです。
子供向けの展示などもあるようなので、家族で防災について考える良い機会ではないでしょうか?

私は、阪神・淡路大震災をきっかけに防災について考え、備えを実践してきたつもりですが、当時衝撃的な数々の報道を見て、非常持出袋などを用意された方も多いと思います。

 しかし首都圏で言えば、いつきてもおかしくないと言われながら、15年間大きな地震は来ていない訳です。
5年の賞味期限の非常食であれば、3回は買い換えていなければならないはずですが、当時備えをした方のどれだけの方が継続的に備えを続けているのでしょう?

 大きな災害があった直後は、マスコミ等でもいろいろ報道され一時的に防災意識が高まりますが、時間と共に忘れられ、非常持出袋は押し入れに追いやられ、期限切れの非常食がそのままになっているというのが、一般的でしょう。
 
 危機感を煽るだけで、災害への備えのモチベーションを維持するのは難しいと思います。

最近強く思うのは、耐震対策など一度やれば効果が長く続くものは別として、非常食など被災時の生活を支える備えは、特別な物ではダメなのではないかと言う事。

 最近エコ意識が高まり、レジ袋からエコバッグへ、乾電池の使い捨てから充電池の再利用へと徐々に生活スタイルが変わったのと同じように、防災への備えも生活スタイルに組み込んでいかなければならないように思います。

専門家による技術的な進歩と共に、コミュニティでの交流とか子供の体験学習とかライフスタイルを変えていくような事が防災の肝のように感じます。

 「私、助けられる人」から「助け合う人」へ変わる人が増えると良いですね。

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December 07, 2009

マスクを購入する時に知っておきたい事。

インフルエンザ対策のマスクとして多くのマスクが売られているが、みなさんは何を基準に選択されているでしょうか? 商品に表示されている性能が正しくない事を、具体例を使って国民生活センターのレポートが報告している。

 以前のマスク関連の記事でも何回も触れていますが・・・

まず知っておきたいのは、どんなに高性能のマスクでも顔にフィットしていなければその性能は発揮されない事。
具体的には、鼻周辺からのモレや頬の部分の隙間からのモレ、あごの部分からのモレです。

そしてマスクの性能を過信せず、うがい・手洗いなどの基本をしっかり行う事。
ちゃんとトレーニングを受け、試験装置で確認しないと、マスクの性能を発揮する事はできないようです。

この国民生活センターのレポートでは、市販のマスク16種類について捕集効率のテストとモニター10名による空気の漏れのテストを行っている。

 テスト対象のマスクを見ると結構店頭やネット上でも見かける商品もあり、そのテスト結果には少し驚きました。
私が購入し、昔ブログで紹介した商品もありました。

 テストではN95基準(捕集効率95%以上)を満たしていると受け取れる表記があっても、テストでは80%以下の捕集効率しかないものが6銘柄もあった。

また高ければ高性能という訳でもないというテスト結果になっています。

 ぜひ、このレポートを一読してマスク購入の参考にされると良いと思います。
こうして見ると、やはり3Mが一番安心できるブランドなのでしょう。


 そして国なり業界団体なりで、国民の信頼を得るための努力をすべきです。

もっとも国の立場からすれば、咳エチケットを普及しマスク着用率を防ぐ事(感染した人が他へ広める事を防ぐ事)が第一の目的であって、健康な人がマスクで感染を防ぐ事を期待していないかもしれません。
 実際正しくマスクを着用し、完璧に防御できる人は少ないのですから・・・

 そう考えると、一部の良質なマスクだけが品薄になり、全体のマスク装着率が下がる事態は避けるべきかもしれません。

しかし、悪質な表示や消費者が誤認するような表示の商品は排除すべきですね。

レポートでは商品名だけが記載されていて、薬局等で見かけるどの商品なのかイメージしにくいと思いますので、テスト対象商品を楽天で検索した結果のリンクを以下に貼っておきますので、パッケージのイメージを参考にしてください。  なお、商品名と製造元などから判断したものですので、テストと違う商品である可能性もあります。 そして店の選択に意図はありません。

以下は、レポートのテスト対象銘柄一覧の番号とあわせてあります。

[プリーツ型]
1)立体クリーンマスク


2)フィットマスク


3)FSC・F-95A抗ウイルスマスク

4)微細ウイルス防御マスク


5)抗ウイルスマスクNL-99SP

6)ウイルス対策高機能FSC-Fサージカルマスク


7)FSC・F-95A 抗ウイルスナノ捕集 マスク

8)FSC・F-95抗ウイルスマスク


9)FACE MASK SURGICAL DISPOSABLE


[立体型]
10)使い捨てフルサポートマスク


11)DR.SACCI インフルエンザ立体型マスク


12)SQ-3 不織布立体マスク One-off solid Mask in Non-woven Fabric
 楽天では見つからず

13)micro CATCH MASK ミクロキャッチマスク


14)快適革命


15)シャットフィット立体ガーゼマスク


参考品:NIOSH 認定N95 微粒子用マスク1860

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December 01, 2009

軽くてコンパクトなソーラ充電器

僅か119グラムのフィルム型ソーラチャージャーをご紹介します。
フィルム状のソーラパネルが6面ついた、折りたたみ可能な太陽光充電器で、単三電池4本(2本でも可)を充電する事ができます。

 今日は天気が良かったので、朝から窓ガラスにぶら下げておきました。夕方確認したところ、ちゃんと満充電になっていたので、性能的にも優れています。

 付属品として、吸盤タイプのフック2個、とぶら下げるためのクリップ4個が付いていて、窓ガラスに張り付けて使ったり、アウトドアではザックの背にぶら下げて充電する事ができます。

 そろそろ寒くなり、エネループカイロの活躍する季節。
晴天が続けば、カイロとiPodの充電は太陽光だけでまかなえそうです。

 他にUSB出力端子付きのタイプもあるのですが、こちらはソーラパネルが3面です。 USBへは単三電池からでも充電できるので、6面パネルを選びました。

電池ボックスは、ちゃちな感じですが、ちゃんとLEDで充電状況を教えてくれるので機能面では問題ないでしょう。
 折りたたむと、女性のサイフ程度の大きさ、展開して長さ60cm弱程度の大きさ。

 エネループが4本付属です。 エネループは軽い充電池ですが、電池込みの重量でも224gという軽さです。
1日アウトドアで過ごすような時も持ち歩いて使えそうです。

製造元のPowerFilme社は、米軍での採用実績もあるそうです。

とても実用性の高い商品だと思います。気に入りました。

ちなみに、商品は黒とカモフラージュがあるようです。 黒は1ヵ月待ちらしいので、カモフラージュにしました。

太陽電池の性能も上がってきて、そのうちモバイル機器の充電なら太陽電池だけでまかなえるようになるかもしれませんね。

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>12/2追記
 単三充電池2本なら、3時間で満充電になりました。

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