« 落雷被害が増えているらしい。 | トップページ | 熱中症死の四分の一は夜間 »

August 12, 2010

深層崩壊マップを公開

国交省は、「深層崩壊推定頻度マップ」を公開した。 これは、明治(1868年)以降の降雨と融雪が原因となった深層崩壊(崩壊土砂量10万立方メートル以上)122件について調査し、この事例から地域毎の発生頻度を4段階に分類したもの。

 Shinsou

 「深層崩壊」という言葉を聞くようになったのは、昨年の夏の台湾の大きな深層崩壊があってからでしょうか。
今年6月、NHKスペシャルで「深層崩壊が日本を襲う」が放映されたのを覚えておられる方も多いと思います。

 多くの土砂崩れが厚さ2m程度の表層土が崩れる「表層崩壊」なのに対し、もっと深い地盤から崩れ大量の土砂が流出するのが「深層崩壊」。 台湾の少林村を襲った深層崩壊では山の半分近くが崩れ、村が跡形もなく消失するという衝撃的な映像でした。

表層崩壊が、短時間の降雨量が多い場合に発生し易いのに対し、深層崩壊は長時間の降雨量が多い場合に発生し易いなど、発生のメカニズムにも違いがあるようです。

 今年は前線が停滞し、長期間大量の降雨が続いた地域もありましたが、深層崩壊の脅威を考慮した防災対策が求められます。

 このところ、世界的に記録的な気象の異常が観測され各地で被害が出ていますね。防災対策の想定を超えた気象の異常に「いくらやっても追いつかない」状況ですが、過去の災害から学び被害を軽減するべく対策を立て実践するというのは永遠のテーマなのでしょうね。

災害対策や防災は、国や利害を超えて協力し易いテーマだと思いますが、こういった取組みを通して相互理解が進む事を期待したいですね。

 土砂災害に関連して、もうひとつ話題を・・・
昨年の兵庫県佐用町の水害で家族が亡くなったのは、町の避難勧告の遅れが原因だとして遺族が損害賠償を求める裁判を起こしました。 (神戸新聞News
結論がどうなるかは別として、こういった問題が注目され議論されるのは良い事でしょう。 マスコミもきっちり報道していただきたいです。

 かつての災害でも防災無線が使えなかったとか、行政の意識の低さを感じる問題は幾つもあったように思います。 人や財政の問題など、いろいろ訳はあるでしょうが、やるべき事はきっちりやって欲しい。  この裁判によって「やるべき事は何か」を、意識合わせができる事を期待します。


|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36066/49125795

この記事へのトラックバック一覧です: 深層崩壊マップを公開:

コメント

急峻な地形が生み出すもの、

捻じれ国会でなくても日本列島は捻じれの上に成り立っていますね。切り出し七輪でお馴染みの珪藻土の分布図で、理解出来ました。
切り立った堆積層、積もったモノをネジ曲げる力、理解しているつもりでも、これは人知の及ぶところではないな!の感です。
中国の土石流も然りですね。

佐用町災害、誰も避難しなければ助かった!かも知れません。避難指示を出したからいけなかった、そう結論づける事に危機感を感じます。
災害は人を差別する、典型ですね。
やり場のない怒り、悲しみ、理解は出来ますが、矢張り求められるのは、早め避難、自己判断、危険予知訓練ではないでしょうか?
今の防災訓練、マニュアル化された行事にはヘキヘキしています。自分で考え行動する、被災時だけでなく、日常の防災活動も同じ事ですね。

投稿者: ippo248 (Aug 12, 2010 4:35:41 AM)

IPPO248さん、こんにちは。

>矢張り求められるのは、早め避難、自己判断、危険予知訓練ではないでしょうか?

 自助、共助、公助の順が、自己防衛の優先順位であり、適切な自己判断が必要な事は同感です。

しかし、今回の問題は避難判断水位に達してから1時間以上経ってから避難勧告が発令されるという状況で、問題提起し、対応の是非を問う事により、全国の首長や防災担当者の意識向上になるのではないかと思います。

投稿者: isana (Aug 13, 2010 12:17:05 PM)

コメントを書く