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May 27, 2011

地震予知失敗で、過失致死罪で学者を起訴

2009年4月に発生したイタリア中部地震。死者309名、6万人以上が被災した地震ですが、政府防災庁付属の委員会が、大地震の発生の兆候がないと判断した事が被害拡大につながったとして、委員会メンバーの学者7名を過失致死罪で起訴しました。(5/26 日経夕刊)

「大地震は起きない」と判断した事に対する刑事責任の追求というのは驚きました。
結果は別として、検察側弁護側の立場で充分議論する良い機会だと思います。

逆に、もし「大地震が起きる」と判断して、地震が起きなかったら、避難などによる休業補償などで損害賠償の責任を負うのでしょうか?

折しも日本では、内閣府原子力委員会斑目委員長が「再臨界の可能性はゼロではない」と発言した事が、海水注入中断に繋がったとか報道されている(結局、現場判断で注水を中止しなかったようだが・・・これも別問題)。

 災害映画の定番ストーリーは、学者が災害の前兆を見つけ災害を予知するが、行政に受入れられず災害が起きてしまうというパターン。 同じことが現実にも起きているのでしょう。

 イタリアのこの裁判、そして東日本大震災の検証をしっかりやって、学者の意見を聞き災害が起こる事のリスク、起こらない事のリスクを判断し、確実に現場を動かす技術の進歩が必要だと思います。 危機対応の専門家、組織を育成し権限を与えて対応しなければ、個々の技術は進歩しても、被害を減らす事はできないと思います。

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May 09, 2011

3.11. BCPを実践したディズニーリゾートの凄さ

Mr.サンデーで「3.11 ディズニーの真実」と題して、震災発生時のスタッフの対応ぶりを放映していた。
9割がアルバイトであるディズニーリゾートなのに、一人一人のキャストが「お客様第一」を考え、自主的に行動し、安全を確保し、不安を取り除くべく、終始笑顔で対応したそうだ。

年間180回もの防災訓練を行い、5万人分が数日過ごせる非常食を備えていたとか。

 震度6強の地震を想定したマニュアルを作っていたようだ。
 Twitterを見ていると、この地震が想定内だった事がすごいという反応もあったが、首都直下地震で浦安は震度6強が想定されているのだから、ここまでは普通だと思う。

 ディズニーリゾートの素晴らしい所は、日々防災訓練を行い、末端の一人一人までが笑顔を崩さず、自主的に行動できた事だと思う。 そして交通が途絶えて帰る手段を失ったお客様を翌朝まで園内に留め世話をした事ではないだろうか。

 若い女性も多いキャストが、動じる事なく笑顔で職務をまっとうできるというのは、マニュアルの出来不出来の問題ではない。 会社のポリシーを理解し、プライドを持って日々行動できていたからではないか。

 そして、会社に対する信頼感があったからだと思う。

たとえディズニーリゾートの防災対策マニュアルのコピーを貰って自社のマニュアルに直しても、同じように行動できないだろう。

 売り物のぬいぐるみを防災頭巾替わりに、お客様にただで配ったキャストがいたそうだが、ショップの担当でないキャストがこのうような行動を取る事は普通はないだろう。 マニュアルに明記されてはいないだろう。

 しかし、ポリシーにのっとった行動であれば末端のキャストの判断でも実行できるところが、素晴らしいと思う。
おそらく想定外の災害であっても、良い結果が出た事だろう。

つまり、防災対策マニュアルで細部に渡って行動を定義し、被災時にはトップダウンで全体を動かすよりも、ポリシーを明確にして共有し、実際に行動できる権限移譲を行う事が、想定外の事態にも対応できる組織を作るのだと思う。

実は私は数ヶ月前に「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方」という本を読んでいました。
今日のニュースを見て、この本で書かれていた事が災害対策でも役立つのだと関心した次第です。

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May 03, 2011

携帯を充電できる電動アシスト自転車

東日本大震災では、首都圏でも多くの帰宅困難者が発生し、自転車が大量に売れたとか、自転車通勤が見直されているといった話を聞く。

 特に環状7号線の内側が、一般車両通行禁止になってしまう都内では、被災後の足として自転車は期待できる。
防災対策として、自転車購入を考える方も多いのではないだろうか?

 防災対策の自転車として最適なのが、携帯電話を充電できる端子を持つ電動アシスト自転車。 先日ラジオで紹介されていたのだが、なぜ今までこんな製品がなかったのだろうと思いました。

 8メートル走ると携帯電話で3分間通話できるバッテリーを発電できるそうだ。 自転車バッテリーのフル充電状態では、39台分の携帯電話を充電できるとか。

走行モードには、充電モードがあり電動アシストをオフにして充電に専用にできるそうだ。

電動アシスト自転車、ハイブリッド自動車など発電機能を持つ機器全てに充電した電気を取り出す機能が付けば停電時も、かなり心強い気がする。


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発売元の解説はこちら

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スマホも今夏から緊急地震速報へ対応

4/28 DoCoMoが新災害対策を発表した。 2011年度に205億の投資だそうだ。
主な対策としては、
1)非常用電源を24時間対応のバッテリーか自家発電機にする。
2)半径7kmの大ゾーン基地局を全国100箇所に新設。
3)パケット交換網経由のボイスメール転送サービスの提供。
4)スマートフォンでの緊急地震速報対応

 3)は、今回の大震災で音声通話が繋がらない中、TwitterやSkypeなどパケット交換網は使えたという経験から、パケット交換網を使って音声メッセージを伝えるサービス。

 現在のスマートフォンは、緊急地震速報に対応していないものが多いが、アンドロイドの開発元のGoogleが対応する事により、スマートフォンでも緊急地震速報が受信できるようになるようだ。 既に発売されている機種でも対応できるらしい。


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May 02, 2011

想定外の災害でも、BCPで予定通り復旧した企業

「津波被害から1週間で事業再開」という記事が、リスク対策.comで紹介されている。
よく、「想定外」という言葉が言い訳の言葉として使われるが、しっかりとBCPを作っていれば、想定外の事態にも対応できる好例だと思う。

 東日本大震災の発生で、自社のBCPを策定・見直しするケースも多いと思うが、各対策について想定外の事態でも対応可能な案かどうかも検討して欲しい。

 この会社では、震度6弱程度の地震を想定しBCPを策定しており、10mを超える津波まで想定していなかったが、その場の判断で予定外の3km先まで避難し、全員無事だった。

廃油を再資源化して販売する会社だが、津波被害で18基のタンクは全て流され、24台の運搬車両は半数が流され、機会設備も復旧に数ヶ月かかる甚大な被害だったが、他県に廃油精製を依頼するなどの対策により、3/17には業務を再開できたという。

自社の社会的責任を明確にし、優先すべき事項が明確になっていた事が、ポイントだと思う。

記事は、こちら

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東日本大震災の動画

ナショナル・ジオグラフィックの東日本大震災特集の動画が印象的だった。
TV等で何度も見た映像もあるが、見たことのない映像もある。 編集のせいなのか、とても印象的な映像。
残しておきたい映像です。 最後を天皇陛下のメッセージで締めているところが、海外から見た日本なのだなと思いました。

 YouTubeで National Geographic Witness Disaster in Japan で検索するか、以下のリンクで見れます。
3部構成です。 英語ですが、見れば判ります。
 
Part1,Part2,Part3

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東京湾の津波は大丈夫らしい

歴史に見る「東京湾津波」大半は1~2メートル という記事が日経(電子版 5/2)に掲載された。
安政江戸地震(M6.9,1855年,南関東直下地震),関東大震災(M7.9,1923年,震源相模湾),チリ地震(m9.5,1960年)などの南関東を襲った歴史的地震では東京湾での津波被害は最大1.6m程度だったようだ。

 東京湾の地形が入れ口がすぼまり、中が広がる形のため、津波のエネルギーをげんすいさせやすく、多くの河川がパワーを分散させているそうだ。

首都圏で2m以上の津波が起きる可能性は現時点では少ないと言う。

 とは言っても、埋立で地形は変わり、沿岸部にタンク等の危険物も多い。 船舶もたくさんあり、小さな津波でも船舶が流されて危険物に衝突し破損といった事態は想定しておくべきなのだろう。

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