November 28, 2006

映画「ありがとう」

阪神淡路大震災の被災者の実話を元に作られたという映画「ありがとう」を見てきました。
 前半の被災シーンはみごとでした。 「日本沈没」のほうがお金掛けているのでしょうが、リアリティは「ありがとう」のほうが上でしょう。

 一瞬、「防災の備えなど役に立つのだろうか?」と考えてしまいました。
生きている人を助けられず炎に包まれるのを、なすすべもなく見ている事しかできない辛さ(だけでは言葉が足りない・・)。

 非常持出袋など二の次、被災の瞬間生き延びる事の大切さを教えられます。
そして共助、まちづくりの大切さを改めて感じました。

 後半、主人公がプロゴルファーになるべく努力し、合格するのは奇跡と思われる試験に臨むのですが。
天候やプレッシャーの中ペースを崩す受験者の中、主人公が一打一打を大切に、周りに惑わされず取り組む姿が、被災して全てを失い復興に向けてコツコツと前向きに生きていく姿を象徴しているようです。

 アメリカ映画では扱われないヒーロー像が、そこにあるように思えます。
そして、生き延びて前向きに生きれば、誰もがなれるヒーロー像かもしれません。

 最後に辛口のツッコミを・・
 元々貧乏で、全て燃えて仕事もしまったのに、被災後数年で神戸の街中に、30~40年ローンであんなりっぱな家を建てられるものなのでしょうか・・・

 

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July 16, 2006

金スペ"日本沈没"起こってはいけない!

7/14(金)TBS系 金スペ 緊急警告”日本沈没”起こってはいけない! が放送されました。
映画「日本沈没」の宣伝番組のひとつ。
要約メモをご紹介します。 ※⇒は私のコメント

地震発生時のさまざまな問題について、実験で検証するという構成でした。

1)地震直後の10秒間取るべき行動は?
 (1)机の下に隠れる。(2)家具を押さえる (3)火を消す (4)靴を履く (5)外に出る。
  
 よくある問題。正解は(3)靴を履き避難路を確保する。家具を押さえるでは、冷蔵庫はローラが付いており、動きやすい事を紹介していました。
 ⇒冷蔵庫の固定も大切です。 私は「ガムロック」がオススメです。

2)地盤を軟弱にする3つのキーワード
 (1)液状化 隅田川より東の地区に多い ⇒東京都液状化予想マップはこちらの7頁にあります
 (2)谷底低地 隅田川西側でも、谷底低地がたくさんある。
   谷底低地は、昔川や池などがあった場所で、水にまつわる地名が多い。
  
[軟弱地盤の見分け方] 電信柱が傾いている場所は、地盤が弱い可能性が高い。

 (3)古い下水道管 東京都には15000kmもの下水道管があり、老朽化して破損し、上の道路が陥没する可能性がある。 昨年は1000件の陥没事故があった。
耐用年数50年の下水道管だが、生活廃水に含まれる硫黄分が硫化水素となり、下水管の腐食を早めており、早いもので5年程度でボロボロになるケースがある。

 都では平成6年から交換を進めているが、少ない予算の影響で交換には50年掛かる見通し。

 [危険な下水道管の見分け方] 臭いが1週間~1ヶ月続くようなら老朽化している可能性が高い。

3)地震に強いマンションの形 長方形が一番安全 
  ⇒これもよく番組で取り上げられています。

4)都市での集中豪雨の危険 ヒートアイランド現象の影響で集中豪雨が増えている。
 家中の排水溝から下水が逆流する可能性がある。風呂場などの排水溝、トイレから逆流する。
 実験では100mmの降雨量に相当する水で、逆流した。 風呂の栓をしていても効果がなかった。

 ⇒排水溝はともかく、トイレは防ぎようがないですね。かなり怖い現象かもしれません。

マンホールの蓋が飛ぶ!
実験では、100mmの降雨相当で、下水道管の中の空気が押し出され、重さ40kgのマンホールの蓋が開いてしまう。 穴の開いたタイプのマンホールの蓋は安全。

 ⇒通勤路・通学路のマンホールの蓋、チェックしてみましょう。 冠水時は誤って転落する恐れがあります。
   普段チェックしておけば、冠水時に避けて通れますね。

5)ネズミ・セミによるケーブルの被害
 クマネズミによってケーブルがかじられたり、クマゼミが光ケーブルに産卵して破損する事故が起きている。

6)ビルの窓ガラス落下の危険
 地震で建物がゆがみ、窓ガラスが破損し落下する。 6階からガラスが落下すると、その半分は地面に刺さり、飛散範囲は10m以上に及ぶ。
 また地面に落ちて割れたガラスが跳ね返って、腰の位置まで飛び、ケガをするケースもある。
  ビルのそばにいたら、ビルの中やひさしの下に避難したほうが良い。
 
 ⇒以前、落下物はビルの高さと同じ範囲に飛散すると聞きました。 都内でビルの高さよりも離れた場所なんてないに等しいですね。 かばんなどで頭を保護しつつ、ビルの下に隠れるしかないですね。
ガラスの落下実験は、めずらしい。参考になりました。

福岡ビルでの窓ガラス飛散事故は、窓ガラスのシーリング処理の問題で、昭和53年の建設省告示以前の建物は飛散の可能性があります。
 関連過去記事はこちら

7)火災旋風 2~3mの風で火災旋風は発生する。 ビルがあるとビル風によって、より大きな火災旋風が発生する。 ビル風は平地の1.5~3倍の風が起きる。

⇒ビル風に着目した実験ははじめて見ました。木造住宅は少ないでしょうが、ビルの谷間の駐車場で火災が発生する可能性がありますね。爆発して火災旋風には至らないかもしれませんが。

[総括]
 ほぼ全ての案件で、実験が行われていました。はじめて見る実験も多く、参考になりました。

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July 13, 2006

映画「日本沈没」の見方

映画「日本沈没」が、15日に公開されます。
試写会を見た感想で、駄作だという声もあるようですが、防災に興味を持つ人にとっては最新の地球科学や防災対策技術を垣間見る事のできる良い機会になるのではないでしょうか?

TBSでは映画宣伝のために、様々な番組で取り上げていますが、面白かったのが、7/10放送の筑紫哲也News23での紹介でした。

小松左京氏の原作は33年前の1973年に出版され、400万部を売り上げ、年末公開の映画(前作)も650万人を動員し、話題となった作品です。 私もおぼろげながら覚えています。

この原作が書かれた時代の背景ですが、世界の地震研究では「プレートテクトニクス理論」が出て評価された時代。
これ以前の代表的な地震は、国内では1948年に48000棟が全半壊した福井地震が起き、1950年に「建築基準法」が施行されています。
 1964年に新潟地震、1968年に十勝沖地震が発生しています。

この映画の公開の5年後の1978年に東海地震を想定した「大規模地震対策特別措置法」が施行されています。

前置きが長くなりましたが、原作は現在から考えると何も防災対策の基盤のできていない時代だったと言えるでしょう。

 そんな時代に当時の最新地球科学理論を取り入れて作られた小説だった訳です。
そしてこの映画で描かれていた石油コンビナート火災、高速道路の倒壊など、フィクションだと思われていた事が、後の大地震で現実となっています。

 33年たち、地震研究が格段に進んだ現在に作られた今回の作品では、日本沈没という事実自体は私達が生きている間は起きないと思われるフィクションですが、個々の詳細はかなりリアルに事実や最新理論を用いて作られたそうです。

現在の日本の地震研究は、世界的に見ても最先端となり、主人公の職場「海洋研究開発機構」の「しんかい6500」地球深部探査船「ちきゅう」など、世界の最先端の技術が登場します。
「ちきゅう」は、海面下1万メートルの掘削が可能で、人類史上初めて地球内部のマントルまで掘削ができるそうです。

地震研究の最前線を、フィクションとして見る。そしていずれ現実化する部分があるかもしれないと思ってい見るというのはいかがでしょうか?

日本沈没 (出演 草なぎ剛、柴咲コウ)
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starこれが現実に起きたらどうするかを考えることに意味があると思う
star救いがなく見ていて暗くなった
star終わり方が今ひとつでした。

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こちらは、丹波哲郎出演の前の日本沈没

日本沈没
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これはパロディ映画だが、笑える一方深刻な話かもしれない・・・ 
けっこう話題になったが、見ていません。DVDでぜひ見たい。

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July 03, 2006

ドスペ「巨大地震は必ず来る!4」Part2

前回の続きです。 クイズ以外のトピックについての要約。

1.04年スマトラ沖、新潟中越地震は予知されていた。
 ロシア国立水理気象大学ボコフ博士は、太陽の磁場と気圧配置の変動が地震発生のきっかけになると考え、予知情報を提供している。 さまざまな大地震で予知が的中している。

 高気圧に挟まれた間を台風が通過するような気圧変動が危険な状況で、首都圏は地理的な条件から台風通過の直後が危険。

2.地すべり津波
 過去最大の津波では、アラスカで起きた520mが最高。
 地震による多量の土砂が地すべりを起こし、水面に落下した事が原因。
   これは海中で発生するケースもあり、石垣島の明和の大津波もこのケースと思われる。

 地理的条件から、日向灘、富山湾、釧路湾などは、この海中地滑り津波が発生する可能性がある。
 この津波は間近で起こるため、津波警報も出せない。

3.危険なマンション
 耐震偽装マンション以外にも危険なマンションはたくさんあり、30万棟程度あると思われる。
 危険なマンションは、
  1)1981年以前に建てられた旧耐震基準のマンション
  2)1階が駐車場や店舗など、広く壁がないマンション
  3)長方形以外の、L字型・コの字型のマンション :部分によって揺れ方が異なり、接合部分に負荷が掛かる。
  4)手抜き工事のマンション

手抜き工事のマンションの見分け方
  ・築10年以内なのに、壁に名刺が刺さる程のヒビがある。
  ・廊下天井に白いシミがある。 白いツララができている。
  ・タイルの目地に白いものが出ている。

  これらは、コンクリートの成分が流出している証拠で、コンクリートの中性化や中の鉄筋のサビが進行している可能性がある。
  通常、これらの現象は40年以上で発生するが、10年以内に発生している場合、海砂を使っていて酸化が進行したり、鉄筋(帯筋)の処理に手抜きがある可能性があり、耐震診断をお勧めする。

 耐震補強が必要な場合、現在はSRFというポリエステル繊維を柱に巻きつけるような工法もあり、この場合は工期が1ヶ月⇒9日、柱1本の費用が100万~⇒40~70万円と、工期や費用が少なくて済む。

[関連過去記事] どう進める中小ビルの耐震化

4.地震保険
地震保険には様々な条件があり、良く知る事が大切。
 基本的に損失をまかない元に戻す費用は補償されず、被災後の再建のための当座資金を確保する程度で考えたほうが良い。

  保険の詳細は、また別の機会にします・・・

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ドスペ「巨大地震は必ず来る!4」

7/1ドスペ「草野仁の緊急検証シリーズ 巨大地震は必ず来る!4・知っていればあなたの生存率が高くなる」見ました。
 例によって要約メモをご紹介します。

 今回は、クイズ仕立てで10問の三択形式で、あなたの生存率が判るという内容。
それ以外に幾つかのトピックを紹介。

[問題と回答]
1.築20年木造の居間にいるあなた。大地震が来た。あなたの取る行動は?
 a.テーブルの下に隠れる。
 b.火を消しに行く。
 c.一刻も早く外に出る。

⇒cが10点,bが5点、aが3点。 古い木造家屋は倒壊の危険があり、外にでるべき。

2)同じ木造家屋でトイレにいる状況では?
a.トイレは丈夫なので、そのまま様子を見る。
 b.出口確保で、扉を開け様子を見る。 
 c.家の外に出る。

 ⇒cが10点,bが5点、aが2点 倒壊実験では1階もろとも倒壊しており、トイレも安全ではなく、外に出るべき。

3.キッチンで天ぷらをあがている最中では?
a.コンロの火を消す。 
b.キッチンから避難する
c.消火器を構える。

 ⇒aが3点、bが10点、cが5点 油が飛散してヤケドや食器飛散によるケガの危険があり、キッチンから出るべき。

4.マンションの廊下では?
a.近くの手すりなどに掴まり収まるのを待つ
b.エレベータに飛び乗る
c.非常階段で逃げる

 ⇒aが10点、bが0点、cが5点。 手すりに掴まりしのぐのが正解。非常階段は転落・落下等の危険あり。

5.水の備蓄は?
 a.非常用の水はない
 b.飲料水は常備
 c.ポリタンクや風呂に溜め置きしている

 ⇒aが0点、bが5点、cが10点 トイレの水は重要、4人家族で1日20リットル必要。風呂なら数日分になる。

6.海水浴場では?
 a.荷物をまとめ、津波警報に注意
 b.すぐに高台に逃げる
 c.水に浮く物を確保

 ⇒aは4点、bは10点、cは0点 警報を待っていたら遅い可能性も、水に浮いても漂流物でケガをする。

7.住宅街では?
 a.街路樹に掴まる
 b.塀のそばに隠れる
 c.家の庭に飛び込む

 ⇒aが10点、bが0点、cが3点。 塀が倒れると200kgもの衝撃が、庭は瓦の落下の恐れ、街路樹は落下物よけにもなる。

8.スーパーの中では?
a.その場に伏せる
b.非常口などから外に出る
c.広いスペースで指示を待つ

 ⇒aは1点、bは10点、cは5点 ビル倒壊の可能性もある。陳列棚転倒をさけ、広い場所で買い物カゴをかぶる。

9.エレベータ内
 a.落下に備え、手足で踏ん張る
 b.行き先ボタンを全部押す。
 c.非常ボタンを押し続ける。

 ⇒aが3点、bが10点、cが0点 最寄階に停めて降りるのが最重要。
  ※私はa,cではcのほうが良いと思う。多数の閉じ込めが発生する中、連絡が取れる確率を高めたい。

10.地震発生当日夜はどこで過ごす? 建物のダメージはなく、インフラは停止した状況。
a.自宅
 b.避難所
 c.車の中

 ⇒aは10点、bは3点、cは5点。 避難所に殺到するとスペースが足らない。車の中はエコノミークラス症候群に注意。

[全体所感]
 幾つか突っ込みたくなる点もあります・・・

 とるべき行動は、状況によって違ってくる事を知るのが重要。

いつどんな状況で被災するか判らないので、様々な生活シーンで、日頃から「もし・・」を思い浮かべてイメージトレーニングしておく事が大切。 その積み重ねが、いざという時的確な判断に結び付くと思います。

 最近は、はじめて乗るエレベータの会社名を確認する人も増えたのではないでしょうか?

同じように、事前にどんな危険があるか知り、行動の選択肢と優先順位を持つ事が大切ではないでしょうか?

クイズ以外の内容はPart2でご紹介します。

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June 22, 2006

ウィルスパニック2006

6/27 21時~日本テレビ系ドラマコンプレックスで「ウィルスパニック2006」というドラマをやるようですね。
最近は地震を取り上げる番組も、めっきり減り防災意識も低下ぎみかと思います。

 鳥インフルエンザもアジアでは人への感染例が報告され続けているものの、危惧されている人から人への感染例は報告されておらず、鳥インフルエンザに対する関心も薄れているように思えます。

この番組でどんなウィルス感染が取り上げられるのか判りませんが、日本ではこのテーマでのドラマ・映画はめずらしいので、どんな内容か気になります。

感染症も私達を取り巻く大きなリスクのひとつです。
この番組を見てイメージトレーニングされてはいかがでしょう。

過去記事で、ウィルス感染についても何度も取り上げております。
興味のある方は、右の検索窓で「ウィルス」で検索してみてください。


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May 15, 2006

300円でできる地震対策:発掘!あるある大事典

5/14フジテレビ系、発掘!あるある大事典のテーマは「300円でできる。地震の安全対策」

[内容メモ] 内容については、番組サイトで閲覧できると思います。
1)食器棚、コップの置き方
重いコップの底を下にして置く。 ⇒ 重心を低くするのが基本

2)食器棚、皿の積み方。
 中・大・小の順に皿を積んでおくと、落下しにくい。

3)置物等
底に輪ゴムを敷くだけで、落下しにくい。 土鍋等キッチンの重量物を保存する際は、十字に太いゴムを掛けると同様の効果。

4)窓ガラス破損
 窓ガラスの周囲のゴムが劣化(紫外線、結露などによる)していると、飛散し易い。
飛散防止フィルムは、上中下と部分的に貼るだけでも飛散防止効果は高い。
 100均の飛散防止シートでも効果がある(これ3枚で300円)。

***内容メモ終了***

このブログでも家具転倒防止や耐震・転倒防止用品については、ずいぶんご紹介してきました。
 所得格差・下流社会などの言葉が話題になっている世の中で、費用を掛けずにできる防災(減災)対策が普及しなければ、世の中に定着しないと思っています。

今回、番組で安価にできる方法が紹介されたのは、すばらしいですね。 
 他の番組でも、ローコスト地震対策をテーマにしていただきたいです。

また、行政でもローコストな減災対策を広く募集し、積極的に紹介していただきたい。(小規模では存在しますが・・・)

 完璧に防げないまでも、減災効果の高い方法はたくさんあるはずだという思いが、 このブログを始めたきっかけでもあります。 1、2回目の記事にもその主旨が書いてあります。

3月のあるある大事典での地震特集について書いた記事に、このブログの家具転倒防止関連の記事へのリンクがあります。 費用を掛けずにできる方法についてもご紹介しております。

[過去記事]あるある大事典:家具転倒防止

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