January 30, 2008

日本は水輸入大国だった!

日本は世界的に見ても水の豊富な国と、誰もが思っているだろう。
大干ばつや水不足といった海外のニュースを見ても、日本にはあまり縁のない話と思ってします。

 しかし、日本は世界第三位の水の輸入国のようです。
これは、ペットボトルの水ではなく、バーチャルウォーターに換算した値での話。

 では、バーチャルウォーターとは何か?
日本の食糧は輸入に依存していますが、農作物にしろ、肉にしろ、育てるためには大量の水が必要です。
この食糧を育てるために必要な水の量を換算した値が、バーチャルウォーターの考え方。

 1kgの農畜産物の生産に必要な水の量(リットル)は、小麦で1,150,米が2,656、大豆が2,300、牛肉が15,977と大量の水を必要とするそうです。(肉は育てるための飼料で使われる水も換算している)

 日本が輸入したバーチャルウォーターの量は、2000年度で650億立方メートルとなり、ドイツ(1080)、イタリア(890)に次いで、世界第3位になるとか。

 ここでは、食糧のみに触れていますが、綿や羊毛など衣料でも同じ事が言えそうです。

 日本の水使用量全体の78%相当の水を輸入している換算になるようです。
もしも輸入している食糧分の水を自給しようとすると、琵琶湖の2.5倍の容量の水が必要になる計算。

AWR(年間一人あたり使用可能な水の量)という指標では、1700立方メートルを下回ると水ストレスにさらされると言われ、現在世界47カ国、約7億人がこの状況にあるとか。

 単純に計算すると、106kgの牛肉を作る水で、一人が1年間水ストレスにさらされることなく生活できる事になります。

 20世紀は石油の時代、21世紀は水の時代と言われ、世界の水不足が深刻になりそうです。
今後、世界の水不足が深刻になれば、輸出するための生産物に水を使っていられない状況も出てくるでしょう。

 そして中国やインドなどの経済成長が進めば、水需要はどんどん増えます。 
水洗トイレを使い、風呂やシャワーで清潔な生活を送るだけで、水需要は各段に増えますね。

 最近になって、地球温暖化対策で、物の生産・流通・廃棄のライフサイクルで使われるCO2の量が意識され始めましたが、遠くない将来には水の消費についても問われる時代になりそうです。

 では、私達はどうするべきか・・・
節水技術、淡水化技術を世界に広めるといった技術的な面と共に、やはり捨てる事を減らすのが第一なのでしょう。 食糧も衣料も・・・

 先日、最先端の冷蔵技術によって、半年前の生ガキがおいしく食べれるようになったといった番組を見ましたが、こういった冷凍技術を活用するといった対策もあるでしょう。

 世界の気候変動・異常気象や水需要の急増によって起こりそうな世界の水不足、海外の問題ではなく私たちの生活にも大きな影響を与えそうです。

 真剣に考えるべき問題なのでしょう。

 以上の話は、柴田明夫著 「水戦争-水資源争奪の最終戦争が始まった-」を読んで知りました。
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